帳場の山下さん、映画観てたら首が曲がっちゃいました
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9/13 「二十歳の原点」
9/11 「乾いた花」
9/8 「パーフェクト・キス 濡らしてプレイバック」
9/4 「鬼火」
9/1 「女教師 濡れて教えて」
最新感想文
2025/8/31 日本映画専門チャンネルにて鑑賞
「二十歳の原点」(1973年/89分/日本/カラー)
何年か前に原作を読んでいたんだけれど、映画となった本作に接して、あれっ、なんか全然違う……と思って。
そもそも原作となった著書は、鉄道自殺で命を散らした高野悦子氏の日記そのものであり、はっきりとした物語がある訳ではない。もちろん、日記なんだから彼女の行動や、家族や友人たちとの出来事も書かれていて、時系列として見れば物語もつむげるし、当然取材も行っているのだろうから、いわば、お話は出来てしまうのだ。
数年前に読んだ時、とにかく鮮烈な印象があって……
2025/8/27 日本映画専門チャンネルにて鑑賞
「乾いた花」(1964/96分/日本/モノクロ)
あー、最高。年行ってからの池部良はやぁっぱり最高。イイ男過ぎて、ずっとキャーキャー言いながら観てしまう。この時45過ぎあたり。イイ。苦み走ってて、目線のくれ方といい、そしてスタイルが良くて、ガタイも良くて、もう惚れ惚れする。
このあたりの池部良に接すると、かつてはカルピスみたいな甘い青年だと言われていたことがウソみたいである。任侠映画の数々の池部良に魅せられてきたが、劇中でも言われるところの“近代ヤクザ”である彼を見るのはひょっとしたら初めてかも…………
2025/8/24 日本映画専門チャンネルにて鑑賞
「パーフェクト・キス 濡らしてプレイバック」(2023年/69分/日本/カラー)
観ててかなりテレくさくなっちゃう作品。ヒロイン、小百合を演じる花音うらら氏のイメージビデオかと思うぐらい、少女趣味な可愛いお洋服をとっかえひっかえ着せて愛でて楽しんでいるみたい。
吉行監督が語っていたという、可愛い女の子の妄想がエロい、という着想はなるほどで、実際の妄想はきっと、女子の妄想はエグいからもっともっとキッツイとは思うのだが(爆)、彼女にはあくまでソフィスティケイトされたエロ妄想が用意されている。
なんつーか、昭和時代の懐かしい少女漫画チックである……
2025/8/22 日本映画専門チャンネルにて鑑賞
「鬼火」 (1956年/46分/日本 モノクロ)
たった46分の作品。こんな映画が作られていたなんて知らなかった。東宝でダイヤモンドシリーズと銘打たれて、芸術性の高い原作を用いて作られた作品群なのだという。
加東大介主演というのは確かに珍しいかも。ひょっとして私は初めてかも。ガス会社の集金人の独身男、忠七を演じる彼は、ふくよかな小男、でも若さでぱつんぱつんしていて、いかにも小回りの利く、目端の利く男といった感じ。
彼がやっちまったことは確かに卑怯で許されることではないけれど、妙に愛嬌のあるキャラクターが魅力的で……
2025/8/20 日本映画専門チャンネルにて鑑賞
「女教師 濡れて教えて」 (2002年/63分/日本/カラー)
吉岡睦雄氏のデビュー作だという作品を観ることが出来るのは嬉しい。しかも、今岡監督だったんだ。
ピンクの黄金期の代表的男優の一人として、その後出まくりに出まくる彼のデビュー作が今岡作品で、本作の2年後に一つのエポックメイキング的作品、「たまもの」もまた今岡作品であったことを後から思うと、なんかすごいなぁ。
しかもなんつーか……年下の頼りない、つかみきれない、それは彼本人がまだ全然自己確立していないような、流されっぱなしの、という男の子像が、デビューである本作でまず遺憾なく発揮されてて……