帳場の山下さん、映画観てたら首が曲がっちゃいました

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12/20 「兄を持ち運べるサイズに」
12/18 「平場の月」
12/16 「もういちどみつめる」
12/13 「ブルーボーイ事件」
12/11 「ストロベリームーン 余命半年の恋」


最新感想文

2025/12/6 TOHOシネマズ錦糸町オリナスにて鑑賞

「兄を持ち運べるサイズに」(2025年/127分/日本/カラー)

柴咲コウ氏との対談で満島ひかり氏も言っていたけれど、理子を演じる柴咲氏が子供のように可愛くて、こんな彼女、見たことないな、と思って見ていた。
それはオダギリジョー氏演じるお兄ちゃんに対峙する時は勿論なんだけれど、むしろその最初から、息子二人と夫と一緒にいる時からそう見えた。
冒頭は、理子がとても幼い頃、家族四人でレストランのテーブルを囲む場面。お兄ちゃんがじっくり時間をかけて選んだ、理子が食べたかったオムライス……

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2025/12/3 TOHOシネマズ錦糸町オリナスーにて鑑賞

「平場の月」 (2025年/117分/日本 カラー)

ついこないだ「ストロベリームーン」を観ていたので、若くてもアダルトでも女が病気で死ぬのが純愛なのかーい、と正直思ったところもある。難病モノはあんまり好きじゃないし、今や国民病で早期発見ならば絶望することもないがんが、いまだにチョイスされるという気持ちもある。
こうしてオチめいたことを書いちゃったのは、そうか、彼女の死がオチではなかったのだということを、鑑賞後あれこれウロウロしていて判ったから。
もう原作では、最初に彼女の死が示されている(のは、またついつい冒頭試し読みをしちまったからさ)、そこからさかのぼり、中学生時代にもさかのぼり……

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2025/11/30 新宿K's cinemaにて鑑賞

「もういちどみつめる」 (2025年/113分/日本/カラー)

山深い森というロケーションと、じっくり丁寧に撮られた映像がとにかく最高で、その中に迷える大人と子供がそろそろと不器用に手を伸ばしている、そんな感じ。
判りやすく、生きづらさを抱える、と解説されているし、確かにそのとおりなんだけれど、この生きづらさ、という言葉は今一種の流行り言葉のようになってしまってて、本来の意味合いより薄まって広がっているような気もしているので、そういう言葉では片づけたくない気もする。
本作を製作したきっかけ……



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2025/11/27 TOHOシネマズ日比谷にて鑑賞

「ブルーボーイ事件」(2025年/106分/日本/カラー)

このタイトルを検索すると、そのまんま同じ名前の事件がしっかり出てくる。知らなかった自分を恥じてしまう。
この裁判の結果、表向きは性別適合手術が違法だということはなくなったものの、結局その後30年の長きにわたり、日本での手術が事実上できなくなった、つまりはその手術をするための条件をつけにつけて圧力をかけるという、いかにも日本的な排他的結果によって。
それでもその裁判で彼女たちが証言し、闘ったことは、絶対に必要なことであったのだろうと思う……

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2025/11/24 TOHOシネマズ錦糸町オリナスにて鑑賞

「ストロベリームーン 余命半年の恋」(2025年/127分/日本/カラー)

ここで散々、余命モノへのアレルギー反応を言い腐ってたくせに、世間の評判を聞きつければつい足を運んでしまう単純もの。泣ける泣けないで判断するのは違うとは思うけど、ありえないほど泣いたとか聞いちゃうと気になっちゃうじゃないですか。
結果、……隣に人が座ってなかったら、判らなかった。私のように評判を聞きつけた人がきっと相当いるのだろう、公開もそろそろ終盤という頃で、私の行ったシネコンは上映が一回だったけれどぎゅうぎゅうだったもんだから。
ベストセラー原作があるというから、これも最近の悪いクセなんだけれど、ついつい原作を当たってしまう……

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