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「ち」


2003年鑑賞作品

チャーリーズ・エンジェル フルスロットルCHARLIE’S ANGELS: FULL THROTTLE
2003年 116分 アメリカ カラー
監督:McG(マックジー) 脚本:マリアンヌ・ウィバーリー/コーマック・ウィバーリー
撮影:ラッセル・カーペンター 音楽:
出演:キャメロン・ディアス/ドリュー・バリモア/ルーシー・リュー/デミ・ムーア/バーニー・マック/ルーク・ウィルソン/マット・ルブラン/ロバート・パトリック


2003/8/8/金 劇場(東銀座 東劇)
何にも考えず、らくーに見られるのがなんといってもいいよな〜。もうぜっんぜん、難しくないんだもん。いや、というか、ストーリー、判んないし(笑)。私やっぱり頭悪いのかなー。ストーリー追おうとするととたんに混乱するし、目の前の着せ替え人形の彼女たちに集中して観ているほうが断然面白いので、もうそういうことは気にしないことにした。あはは。ま、プロデューサーであるドリュー自身もそう言ってくれてるから。ホントに彼女は頼もしい。製作者としてのドリューのこの手腕よ、何たって。確かにベタベタなハリウッド映画ではあるんだけど、でもそれを女の子がやると、それだけで楽しくなるのは、この着せ替え人形があるからだろうな。男性主導のヒーローアクションじゃちょっと成立しない、というかそんなのハッキリ言ってヘンだし。まあ、女の子アクションでもこの過剰な着せ替えは確かにヘンなんだけど。だって、電話で呼び出されて、すぐ行くわとか言っといて着いた時には衣裳が違うってどーゆーことよ。はては尼僧のカッコにまでなるのは嬉しくなっちゃうぐらいの悪ノリだしさ。捜査員と称してダサい男装になるキャメロンもイケてるわー。いやー、これぞコスプレ映画よね、ホント。

冒頭のいきなりモンゴル(?)の場面でおいおい、何だよこれ、とか思ってたら、ノーテンキにばーん!と扉を開けて登場したキャメロンの、全身白の、ミニスカブリブリ衣裳に仰天し、それに合わせていきなりブリブリの彼女にも仰天する。う、うーん。確かに彼女、可愛いし似合ってるけど、確かもう30じゃなかったっけ……可愛いから別にいいけど。でも彼女ちょーっと痩せすぎなんだよなあ。そのせいで顔のパーツがますますでかくなって、そのアヒルな口がますますデカく……可愛いから別にいいけど(しつこい)。で、このカッコで酒場のあらくれどもの男たちの前で、フー!とばかりにロデオの乗り物に乗るその画は、ちょ、ちょっとかなりヤバめだぞ……。しかも、それた彼らの注意を引こうと、一人寂しく「フー!」と画面の奥で小さく頑張る彼女が可愛くも可笑しすぎる。うーん、冒頭から飛ばしとる。

ミニスカといえばいきなり最後に飛んじゃうけど、ラストのアクションシーンでのルーシー・リューの黒のミニスカもやっちゃってるわ。確か彼女は35歳……同色のパンチラもしっかりで、きゃーどーしよとか思っちゃう。でもここでは黒のパンストが終わった時にはちょっとデンセンしちゃっているあたりとか、大人のセクシー。キャメロンのブリブリとは対照的で、最初と最後でこう持ってくるのは計算済みなのかも。

セクシー系といえば、あれよ。キャバレーに潜入してボンテージ風の衣裳でエッチに踊りまくる三人が、もうもう、ホントにエッチでうおおお、と思う。凄い、素晴らしい。喝采!やっぱりここまでやってくれなきゃねー。ああ、そんなハイレグで大股開いちゃいけません。いや、いけなくない。実にイイのだわー(ああ、混乱)。どんなにエッチなシーンであっても、彼女らは潜入捜査で来ているんであり、鼻の下のばしてるヤツからしっかり必要なものをゲットしているわけで、こーゆー男のバカさが判る点でも好きだわねー。で、やっぱりここは、ムッチリ系のドリューが一番素敵なのだった。ああ、ドリュー、そのムチムチが大好きよ。ちょっとアゴがヤバいけど。
そうそう、今回三人の過去を冒頭かなりコメディチックにコラージュしているんだけれど、ドリューはそこで女子プロレスラーの過去と、そして物語の途中で明かされる、ヘビメタにイッちゃってる過去とが明かされ、このムチムチな彼女にもうハマりすぎなんだわ。女子プロレスラーはピッタリすぎて……ちょっと何も言えません、私。

もはや半乳状態の衣裳とか結構多くてドキドキもんなんだけど、(ルーシーとキャメロン、見せすぎだわよ)それどころか今回は、一瞬とはいえ三人のオールヌードが出てきたからびっくり仰天。レリーフの中に隠れて敵地に潜入するシーン、一瞬で、大事なところ(!?)とかは見えないんだけど、あ、あのオールヌードは……吹き替えじゃ、ないよね?多分。いやー、いやー、素晴らしい。あーん、もう何て素晴らしいのだ、素敵ッ(何を観に来ているんだか……)

そんな三人のエンジェルに対抗する形で、ヒールとして登場するデミ・ムーア。デミ・ムーアだもんなあ。よくまあ引っ張り出したこと。変わらぬ美貌のデミだけど、三人と並ぶと年くってるんだ、やっぱり。そりゃ当たり前なんだけど。でもそれは彼女もまた痩せすぎだっていうのがあるんだけど。というか、身体鍛えすぎというか。口の横、頬の線がくっきり出ちゃっているのが、ツラいんだよなあ。登場シーンは海辺での黒のシースルービキニ。うーん、やってくれるが、こんなんなので、あんまりエロくない。それに対してキャメロンは純白のビキニ。金髪の人っていいわよね(おい)。キャメロンったら完璧なスレンダーだから、ビキニってあんまり面白くないんだけど(フツウの衣裳で半乳の方がよっぽどエロ)、水に濡れてぴったりはりついたお尻の谷間とかがちょっとおお、とか思う。ホント、見てるのそんなんばっかり。

なんか衣裳だのエロだのそんなのばかり見てるみたいだけど、もちろん、アクションもすごいのよ。この二つに続く三番手だけど(笑)。しっかし今回のアクションに関しては、確かに口アングリするほど凄いし、まあ爆発だのクラッシュだのもさんざんやってくれちゃうサービス精神、ではあるんだけど、ちょっとそりゃねーだろって感じのアクションも多々で。ま、いいんだけど、こういう悪ノリ映画だからさ。橋の上から転落してヘリコプターに飛び移るっていうのは、まだいい。カッコいいから。でも落下する途中で空中に散らばっている木っ端をつかみ、ピンと張られたロープの上をそれでサーフィンさながらに滑って降りるっつーのはどーなんかね。あり得ないーとか言ったら全部あり得ないんだけどさ。

爆発にクラッシュ、そして絶えず流さずにはいられない音楽とが、かなりのうるささで、時々、うるさーい!とか叫びたくもなるんだけど。ま、それはハリウッドエンタメだから仕方ないかあ。そんでもってなんだか結構人が死ぬんだよね。うーむ。悪役のデミが死んだ時も、悪役なんだからいいのかもしれないけど、でも一応先輩エンジェルだったりしたわけなのに、「この世をクビね」と冷たく見下ろすなんて、やっぱりちょっと、引いちゃうんだなあ……いいのかしらん、こういうのって。

アメリカでは大爆笑だったんであろう、英語のシャレでの会話の応酬。ドリュー演じるディランが実は本当の名前が違ってて、その苗字がケツを意味する発音が入っている、というあれ。一応日本語で合うように切り替えているんだけど、いかんせんもともとが違うんだから、ちっとも面白くないんだな。ここのシーンは結構エンエンと続いていてツライものがあるんだけど、全世界に配信すると判っているんだから、ちっとはそういうの、気にしてほしいとは思いつつ、でも英語がこれほど判んないのは日本人ぐらいかもとか思うと、ちょっと落ち込んだりして?

でも、同じ言葉のズレでのギャグでも、ルーシー扮するアレックスのお父さんが、娘の職業を誤解したまま彼女の話を聞いて目をシロクロさせるというのは、かなりの絶妙で面白い。またアレックスがエッチな表現を連発するもんだから、娘のことを猫っかわいがりしていたこの父親は、「私のイタチちゃんが……」とオロオロ。でもそれでも、娘のことを何とか理解しようと勤めているあたりがなんか泣けるのよねー。もう最後の最後までこの誤解がとけてなくて、「今日の相手は女だったの。昇天させてやったわ」なんて言う娘に彼もう卒倒寸前の顔してんだもん、笑っちゃう。こういうのはね、男がやったらやっぱりセクハラよ。女の子がエッチなことを言うっていうのは、イヤミにならないどころかこんな風に凄く可愛い。まあ、人にもよると思うけど(笑)。そこがやっぱり強みだよなあ。

気になることがちらほら。カメオ出演のブルース・ウィリス。やっぱりあれ、ブルース・ウィリスだったのかあ。元妻のデミに殺されるっていうのがイケてるよな。悪ノリはこんなところにまで!そんでこれは悪ノリとはちと違うけど、悪の組織の一つとして出てくる、“ヤクザの田中さん”がちょっと迫力不足よ。そんなキャラなら力也さんぐらい連れてこいって。劇中、一人だけ恋人がいないドリューが何となく気になる。前作は恋人と共演していたのに。

でもさ、あのラストの含みはやっぱりパート3も視野に入れているのかな。こんな素敵な仲間がいるんだから!というやや道徳的?なノリは、でも確かにこの三人、やったら楽しそうで、それは劇中だけじゃなくてエンドクレジットのNG集でも映画の中と全くおんなじでキャーキャーしてるから、本当に和気あいあいとやってるんじゃないかな、とハリウッドにはどーにも不信の目を向けてしまう私もついついそう思ってしまう。あまり続編には食指が動かないとか言いつつ、3が作られたらきっとまた観に行っちゃうんだろーなー。★★★☆☆


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