帳場の山下さん、映画観てたら首が曲がっちゃいました

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猫


4/22 「あぶない情事 獣のしたたり」
4/20 「白衣の告白 新人看護師日記」
4/18 「勝利と敗北」
4/16 「52ヘルツのクジラたち」
4/4 「彼女はなぜ、猿を逃したか?」


最新感想文

2024/4/12 日本映画専門チャンネルにて鑑賞

「あぶない情事 獣のしたたり」(1998年/66分/日本/カラー)

うわー、いかにもこの当時のピンクの先鋭的なタッチ!こうしたクリエイティビティに射抜かれて、私はピンク映画に魅せられたんだよなぁ!
でもこの監督さんのお名前は初見のような。多分、私、遭遇していないと思う。多分だけど(爆)。
それにしても、あぁ、若き伊藤猛氏の切なさ。死の直前、まさに死相が出ている状態まで、前のめりに倒れるまで役者をやっていた彼の、若き日。
そして二人のファムファタル……

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2024/4/10 日本映画専門チャンネルにて鑑賞

「白衣の告白 新人看護師日記」(1997年/61分/日本/カラー)

これ、女池監督のデビュー作だったんだ。原題に聞き覚えがあったから観てるんじゃないかと思ったけど鑑賞履歴がなかった。後に名監督の一人に数えられるそのデビュー作から注目されていたから、そのタイトルに聞き覚えがあったのか、なるほど!
ピンク映画には時折、その撮影現場や役者、スタッフたちの様子を覗き見るようなものが現れる。映画を作っているんだという矜持と、一般的に言われる映画と比して超超低予算のピンク映画をアンビバレンツな気持ちで、それでも愛しく見つめる彼らに接すると、いつも胸アツになる。
でも本作は、それは大オチにとっておかれる……

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2024/4/8 日本映画専門チャンネルにて鑑賞

「勝利と敗北」(1960年/116分/日本/カラー)

近年はやたらボクシング映画が作られ、そのどれも秀逸だけれど、映画黄金期のこの時代のボクシング映画を観る機会はなかなかなかった。オープニングのキャストクレジットに、東洋バンタム級とか全日本フェザー級とかチャンピオンがずらりと7人も並ぶのが、なるほどこの時代は日本人ボクサーの活躍黄金期でもあり、だからこの企画が通ったのかとも想像されたり。
相変わらず某データベースは実際の物語とは齟齬があって、最初の脚本から大分変ったらしいことがうかがえる。どうやらそもそもはウェルター級だったんだね。それがライト級のボクサーたちのお話になったのは……

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2024/4/3 TOHOシネマズ日比谷にて鑑賞

「52ヘルツのクジラたち」 (2024年/135分/日本 カラー)

指定席というのはうらめしい。チケットとった時にはお隣にいなかったのに、埋まってしまった。こんなことなら一列前にすれば良かった。いや、いつもなら、ちょっとあーあとは思うものの、観始めてしまえば全く気にならないものだが、今回は……お隣さんに先に泣かれてしまった。
泣きの映画だと思っていたし、結構あっさり泣くオバハンの私も、泣く気マンマンで出かけていたのだが、一緒に見に来たわけでもないのにお隣ですんすん泣かれてしまったら、涙が引っ込んでしまった。
お隣さんはそこから最後までずっとハンカチを目に当てていたのだが……

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2024/3/5 ポレポレ東中野にて鑑賞

「彼女はなぜ、猿を逃したか?」 (2022年/98分/日本/カラー)

なんという不思議なタイトル。ここから一体何が始まるのか、想像もつかない。中盤は、これは恐るべき社会派作品かもと思い、実際そうなんだけれど、身構えていたら案外とというべきか、望外というべきか、不思議にハッピーな着地点へと誘われる面白さ。
そう、社会派なのだ。このSNS社会で散々憂えられているというのに、それが起こっている渦中の人たちは、それがマジに正義だと思っている、あの図式。ここではそれが、どこかのんびりとした話題である。
女子高生が動物園の猿を逃がした……



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