帳場の山下さん、映画観てたら首が曲がっちゃいました

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7/7 「中山教頭の人生テスト」
7/3 「青春ゲシュタルト崩壊」
6/30 「ぶぶ漬けどうどす」
6/27 「国宝」
6/24 「永遠の待ち人」


最新感想文

2025/6/22 新宿武蔵野館にて鑑賞

「中山教頭の人生テスト」(2025年/125分/日本/カラー)

これは……!2週間限定上映(私が足を運んだ劇場は)だなんて、もったいない!ちょっと、凄い完成度の作品を見てしまったなぁ……。
いわゆる教育現場、それも、まだまだ人格が固まらない小学校という、私たち大人から遠く時間が隔たってしまったがゆえに、把握することが本当に難しいコミュニティを、こんなにも緻密に、ミステリアスに、辛辣に描いた作品を、ちょっと他には思いつかない。
本作の中には巧妙に隠されたいじめの問題も徐々に浮かび上がってくるんだけれど……

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2025/6/17 TOHOシネマズ錦糸町オリナスにて鑑賞

「青春ゲシュタルト崩壊」 (2025年/105分/日本 カラー)

青年期失顔症となった男女の恋と青春を描く、と解説にあったけれど、恋じゃなかったよなぁ、と思う。そここそが私はとてもイイと思ったし、友情と青春、と言ってほしかったと思う。
しかしそもそもが、相変わらず私は何に知らずに足を踏み入れてとっても驚いてしまったんだけれど。タイトルがぶっ飛んでいて、学園コメディかと予想していたんであった。
全然、ぜっんぜん、違った。学生時代の、狭いコミュニティの、そこで生き抜くために自身を殺す少年少女の物語は、誰もが通ってきた道だけに……

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2025/6/15 シネスイッチ銀座にて鑑賞

「ぶぶ漬けどうどす」 (2025年/96分/日本/カラー)

うわぁ、これ、こんな映画作っていいの!京都の人たち怒らないかなぁ……。「翔んで埼玉」は県民大喜びだったけど、あれは全世界であるあるらしく、海外でもウケていたというが、京都というのは本当に、……こうして改めて描かれているのを見ると本当に摩訶不思議で、本当に真意がどこにあるか判らない。
それは確かにさ、昔から言われていたことではあったけど、確かにさ、京都の人たち自身も自嘲気味に言っていたとは思うけど……いや!自嘲気味じゃない、むしろあれは、それこそ誇り高き、だったのだ……



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2025/6/12 TOHOシネマズ錦糸町オリナスにて鑑賞

「国宝」(2025年/175分/日本/カラー)

予告編に遭遇した時、えぇーっ、こんな大変な映画作ってるの、ヤバッ!と、誰もが思ったろう。製作情報とかは流れていたんだろうが、私のようなテキトー映画ファンは大体、予告編でその存在を知るんである。
いつものことながら原作の存在すら知らぬ愚か者ではあったが、あの短い予告編一発で、これはとんでもない作品を作ってやがる……と。
最後の回、レイトショーに飛び込んだのだけれど、終わって時計を見て驚いた。もう私の寝る時間(爆)。そんな長尺とは思わなくて……

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2025/6/8 池袋シネマ・ロサにて鑑賞

「永遠の待ち人」(2023/83分/日本/カラー)

ドストエフスキーの短編「白夜」を下敷きにしている、という紹介文に興味を惹かれた筈なのに、足を運んだ時にはそんなことはすっかり忘れていたのが良かったのか良くなかったのか。
つーかそもそも私、読んでないんだから関係ないし(爆)、ついつい気になってその短編のあらましをざっと確認してみるも、インスピレーションを受けたというぐらいの感じに思えて、当然本作は、映画としてのオリジナルなのであった。
でもなんかいろいろ、戸惑ったんだよなぁ。だから、「白夜」のあらましを知って鑑賞したら感じ方が違ったのかもしれない、とか思って……

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