帳場の山下さん、映画観てたら首が曲がっちゃいました

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猫


11/21 「地獄のSE」
11/19 「ゼンブ・オブ・トーキョー」
11/14 「アイミタガイ」
11/11 「まる」
11/9 「雨とひかり」


最新感想文

2024/11/6 ポレポレ東中野にて鑑賞

「地獄のSE」(2024年/72分/日本/カラー)

うわぁあー、どうしよう、判らない。脚本を全部読ませてください、どう受け止めたらいいの、どうしよう!と思っていたら、上映後トークがあるとのこと。すがる思いで川上さわ監督と、お相手しているこちらもお若い女性の映画監督のトークを聞いてみたら、なんだかホッとした。
判んなくてもいいのだ。自分の思うままに受け止めればいいんだ。そしてこれは、一編の詩なのだと。映画は自由で、何をしたって良くて、どんなふうに感じ取ったっていいんだと、判っていたつもりなのに、だから映画が大好きだった筈なのに、正解を当てなければダメな気がしていた……

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2024/11/4 TOHOシネマズ錦糸町オリナスにて鑑賞

「ゼンブ・オブ・トーキョー」(2024年/87分/日本/カラー)

実に鑑賞後に、日向坂4期生全員出演映画だということを、知るんである。熊切監督作品!!と思って足を運び、あれ……私の知ってる役者さん誰もいない……八嶋智人氏とか真飛聖氏とかは別ね。つまりメインを引っ張る役者さんたちが……ということに戸惑い、この大勢出てくる女の子、私見分けられるのだろうか……と不安になったのは、確かに正直、あった。ありました。
この女の子好きの私が情けないことに、年を経るごとに彼女たちの顔を見分けられなくなっていることは事実で、だからどうしようと思ったんだけど、見事に、段々と、どんどんと、彼女たちの個性がつぶさになってきて……

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2024/11/1 TOHOシネマズ錦糸町オリナスにて鑑賞

「アイミタガイ」(2024年/105分/日本/カラー)

久しぶりにめっちゃ気持ちよく涙を流したなぁと思う。相変わらず全然情報を入れてなかったので、それでも黒木華氏が主演としてチョイスした作品なら間違いはなかろうと足を運んだら、まさしくそうであった。
ラスト近く、叶海の父親役、田口トモロヲ氏がつぶやくように、誰も悪い人が出てこない物語なんて嘘っぽいと思っていたけれど、今はそんな物語を信じたい、というのが、本当にそうだと思って……。
スタッフクレジットで今は亡き佐々部清氏と気鋭の市井昌秀氏が草野翔吾監督と共に三人連なって脚本を担当していることを知り、そして亡き佐々部氏肝入りの企画だったと知り、それもまた胸がいっぱいになる……

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2024/10/27 TOHOシネマズ錦糸町楽天地にて鑑賞

「まる」 (2024年/123分/日本 カラー)

なんて不思議!哲学的というか。その「かもめ食堂」で多くの人の心をとらえた荻上監督は、あの一作目が誤解を恐れずに言えば最も“普通”であったと思えるほど、じわじわと鋭角的になっていく。
それこそ“普通”と逆である。若くとんがった時には世間におもねらない作品を撮っていた作り手が、どんどん商業的に丸くなっていくのが常だというのに。
丸、ああ、丸。そんなところも本作は内包しているのかな。いろんな意味が考えられる。それこそ、凡百な言い方で言うと、映画は見る人の数だけ答えがあるというのが……

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2024/10/24 池袋シネマ・ロサにて鑑賞

「雨とひかり」 (2021年/91分/日本/カラー)

冒頭に示される一真の結婚生活が、後から、あ、結婚してたんだと思うほど、まるで同棲したてのカップルのようにぎこちない感じがしたから、そしてそのシーンはあっという間に終わって、甘くも苦い高校生活へと遡ってゆくから、なんだか置いてけぼりを喰らいそうになって焦ってしまった。
一真の奥さんのお顔をきちんと認識しないままスタートしてしまったので、元の時間に戻ってくるまで、高校時代の“もう一人の女の子”ゆかりが、今の奥さんなのかなぁと思いながら見ていた。
でもゆかりもまた、その時間から7年後、一真と共に澪の元へと集ってくるのだった。そしてもう一人……



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