帳場の山下さん、映画観てたら首が曲がっちゃいました

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猫


10/16 「素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる」
10/14 「危険な情事 若妻乱熟」
10/10 「こんな事があった」
10/8 「遠い山なみの光」
10/6 「海辺へ行く道」


最新感想文

2025/10/6 ポレポレ東中野にて鑑賞

「素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる」(2025年/67分/日本/カラー)

思いもつかない発想で自由奔放に作られているように感じたけれど、後から思い返すと、ひとつひとつの画、冒頭とラストのつながり、みんなしてどこか抱えている、ワキに至るまでの登場人物の一人一人といい、めちゃくちゃ緻密に計算されつくしたプロの仕事であったように思えてきた。でも、やっぱり物語も展開もハチャメチャで、いい意味でそれを全く感じさせない。
言ってみれば超自分勝手なヒロインが、元カレをドン引きさせる不倫推奨のメッセージ動画を撮っていて唖然とさせられていたのに……

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2025/10/2 日本映画専門チャンネルにて鑑賞

「危険な情事 若妻乱熟」 (1990年/46分/日本 カラー)

最近はCS放送においても一般向けタイトルではなく、原題をそのまま使っていることが多かったのだが、スワッピングという言葉がさすがにちょっと引っかかったのかなぁなどと想像したりして。
でもこのスワッピングこそが最重要項目。二組の夫婦のみというミニマムな関係性を、あらゆる組み合わせで濃密に見せていくのは、まさしくピンクならではの世界観なのだから。
めちゃくちゃ大好き、やっぱり何とも言えぬ色っぽさ、下元史朗氏と、ミスターピンク、池島ゆたか氏が双方の夫としてがっぷり四つに組む見応え……

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2025/9/28 新宿K's cinemaにて鑑賞

「こんな事があった」 (2025年/130分/日本/モノクロ)

震災、原発映画はずっと避けていたというのが本当のところ。作り手にとって伝える意義があるのは判っている、つもりではいる、けれども……。何度も、何本も、観るたびに辛いし、そのたびに何か違う意味や心情を見つけなきゃならないのかとか思ってしまって、かなり長いこと、意識的に避けていた。
でもこんな魅力的な監督さんやキャスト陣だから、かなり迷ったのだけれど、足を運んだ。だけど……正直言うと、やっぱりやめておけば良かったかなぁ、と思ってしまった。
それは、その避けていた理由がまんま当てはまるところもあるし……



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2025/9/25 新宿ピカデリーにて鑑賞

「遠い山なみの光」(2025年/123分/日本/カラー)

ラスト近く急に反転し、あれれれれ!ちょっと待って、うわ、怖っ!てゆーか、これって、そこから導き出した結論って、私、合ってる?見たとおりに受け取っていいのか??ともんのすごい不安になってしまって。
だってなんたってノーベル文学賞作家さんの原作なのだから、この大きな驚きの部分を、私、間違って理解していたらどうしよう、と恐れてしまって、あぁ、いけないんだけれど、あっちこっち探しちゃう。
心あるレビューアーさんが丁寧に解説してくださっていて、あ、いいんだ……とホッとするも……

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2025/9/23 新宿ピカデリーにて鑑賞

「海辺へ行く道」(2025年/140分/日本/カラー)

結構尺あるなぁと思ったら、おっと私の苦手なオムニバスっぽく、三つのチャプターに分かれてる。まぁでも、すべての物語には少年たちが存在していて、登場人物も共通していて、島の外からやってくるゲスト、異邦人、時にエイリアンとさえ言いたいような人たちが、メインの物語を紡ぎ、ゆるやかにつながっていく。
相変わらず一筋縄ではいかない世界観の横浜監督だが、原作コミックがあるというので気になって探してみたら、冒頭20ぺージだけだけど試し読みが出来たので読んじゃう。冒頭20ページでは少年たちも、アートの島という設定も出てこないので……

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