帳場の山下さん、映画観てたら首が曲がっちゃいました
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3/27 「かなさんどー」
3/25 「35年目のラブレター」
3/22 「アイチェルカーレ」
3/18 「ファーストキス 1ST KISS」
3/16 「ザ・ゲスイドウズ」
最新感想文
2025/3/16 TOHOシネマズ日比谷にて鑑賞
「かなさんどー」 (2024年/86分/日本/カラー)
本名名義での監督デビュー作「洗骨」がとても意欲的な作品で印象に残っていたので、でもあれから6年も経っての長編第二作。無論、芸人さんという本業が別にあるのだから、でももっと貪欲に作っていってもいいんじゃないかと思ったなぁ。この二本とも自分自身の出自、沖縄をしっかり映し出しているのだし。
芸人さんや役者さんで映画を作る人はちょいちょいいるけれど、このアイデンティティをしっかり根幹に持って作る人は意外となかなかいない。
前作もそうだったし、照屋監督は死生観というテーマが根っこに、大事に……
2025/3/12 TOHOシネマズ錦糸町楽天地にて鑑賞
「35年目のラブレター」(2025年/105分/日本/カラー)
実話だというのはなんとなくぼんやり伝わっていたような気がするけれど、その当事者の西畑保氏の人生が既に書籍としてベストセラーとなり、各メディアに取り上げられている、いわば著名な人だということを恥ずかしながら知らずにいた。
充分な教育を受けられずに大人になった人たちを受け入れる夜間中学という機関を広める活動をした人物であるということ、だからこそメディアにも積極的に応じたのだろう。
映画化となった本作にその姿が描かれていなかったのは、その事実を知ってしまうと惜しい気がしてしまう。もちろん、ドキュメンタリーじゃないのだから……
2025/3/10 新宿K's cinemaにて鑑賞
「アイチェルカーレ」(2025年/60分/日本/カラー)
このタイトル、どういう意味なんだろうって、まず公式サイトに飛んでったが、そのサイト自体とても簡単なもので、タイトルの由来も載ってない。ざっと検索したらすぐに出てはきたんだけれど、まぁつまりは造語で、わざわざ作中でも、オフィシャルサイトでも触れるようなことはヤボだということなのかもしれない。
ミステリアス、とまでは言わないけれどとても雰囲気のあるタイトルで、それは本作の、取りようによってはいろいろ意味深に深堀り出来ちゃいそうな作品世界に似合っている。
ちょっとね、ホント、取りようによっては少し怖い妄想も出来ちゃうかも……
2025/3/6 TOHOシネマズ錦糸町楽天地にて鑑賞
「ファーストキス 1ST KISS」(2025年/124分/日本/カラー)
大人の夫婦愛、ラブストーリーに、松たか子という正真正銘の実力ある女優を持って来て、タイムスリップを絡めてくる、というのは意外というか、凄い冒険とさえ思う。タイムスリップ恋愛モノはどこか……そうね、そもそもは大林映画のイメージもあるからだろうか、青春の味がする思い込みが確かにあったかもしれない。
本作は、もう予告編で示されているからここはネタバレにはならないと思うが、事故死してしまった夫を、15年前にタイムスリップすることで救えるんじゃないか、それは私と恋に落ちず、結婚しないこと……
2025/3/4 テアトル新宿にて鑑賞
「ザ・ゲスイドウズ」 (2025年/93分/日本 カラー)
数々の映画祭に招待されてて、あぁ確かに判るかも!と思った。唯一無二の、オンリーワンの、凡作か傑作か賭けみたいなワクワクで足を運ぶ、そんな感じ。音楽映画と言ってしまったらあまりにもナンセンスすぎ、かといってナンセンス映画と言ってしまうには、ラストたーっぷりと尺を取る、覚醒したハルコたちのパフォーマンスに魅了されてやまないのだ。
パンクは私、本当に判らない、それこそ劇中の田舎のおばあちゃんと同じく“何にも判らん”のだが、ハルコたち、いやさハルコがもがいて絶叫して悩んで苦しんで、でも歌わずにはいられない!という姿を……