帳場の山下さん、映画観てたら首が曲がっちゃいました
最新追加情報
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4/21 「光る川」
4/19 「帰ってこなかった男」
4/17 「代々木ジョニーの憂鬱な放課後」
4/14 「ネムルバカ」
4/10 「悪い夏」
最新感想文
2025/4/3 渋谷ユーロスペースにて鑑賞
「光る川」(2024年/108分/日本/カラー)
私、この監督さん初見。てか、なぜ出会えてなかったんだろう。本作にも出演しているヤスケンが出ている作品だってあったのに。タイミングとか公開規模とかですぽっと出会えていない監督さんって時折いるんだよな……年々、様々な公開スタイルが広まって作品数もめちゃくちゃ増えているしさ。
と恨みがましい言い訳をしてしまうのは、本当に、驚いたからなのであった。何、この荘厳な、壮大な、厳しい、美しい、日本の原風景のロケーションは!こんなすさまじい景観をぺろりと当り前みたいにカメラに映してしまうのが信じられない!「祖谷物語 -おくのひと-」以来かも、こんな凄いロケーション映画は……
2025/3/31 テアトル新宿にて鑑賞
「帰ってこなかった男」 (2024年/47分/日本 カラー)
ちょっと待ってちょっと待って!えっ、これって、解釈は観客にゆだねられるパターン??これは……解釈のしようによってはメチャ怖くもなり、あるいはただこのダメ男の妄想のようにも思え……えーっどっち!
47分という尺の短さの中にぎゅっと詰め込まれたドラマは、一晩のナイトメアのように思えなくもない。明らかに悪い夢を見ているシークエンスもあるし、その、自らが見た悪夢の中にうっかり迷い込んでしまったようにも見える。
まるでジェットコースターだ……カットが異様に早く、人物へのカメラの距離感がぐわんぐわんと変わっていく。息もつかせぬ、という言葉を久々に思い出した……
2025/3/29 新宿武蔵野館にて鑑賞
「代々木ジョニーの憂鬱な放課後」 (2025年/105分/日本/カラー)
この監督さんの過去2作が、その年の鑑賞作品のベストに入ってきてて、物覚えの悪い私もさすがにこのお名前で飛びついて足を運んだのだった。
てか、この企画、KCU……木村監督のシネマティックユニバース、なのだという。えーっ、何それ。なんでも過去作品と同じ世界線でつながっている……つまり、過去作品に出演していた役者さんたちが、同じ役柄で登場しているのだと!
なんと!!全然気づかなかった……。確かにデータのキャストクレジットを見ると、中島歩氏=ベンジー、ベンジーだ!「違う惑星の変な恋人」のあのクズ男!!……
2025/3/26 TOHOシネマズ錦糸町オリナスにて鑑賞
「ネムルバカ」(2025年/105分/日本/カラー)
今さらながら阪元監督は本当にお若いんだなぁ!ベビわるの世界観にすっかり魅了されたこちとらとしては、もうすっかり大御所なお方の気分。
そして、恥ずかしながら阪元監督の別作品を今まで観たことがなかったので……ベビわる自体が当初はちょっとインディーズの香りもあったから、それ以前の作品に触れる機会がなかったんだよなぁ。
そして今回は原作ありだという。人気コミックスだという。ベビわるしか見ていないこちとらとしては……
2025/3/24 渋谷シネクイントにて鑑賞
「悪い夏」(2025年/114分/日本/カラー)
どんな作品でも撮っちゃう城定監督だけれど、本作に関してはめちゃくちゃ衝撃的だった「性の劇薬」の感覚を思い出した。サスペンス感というか、ノワール感というか。何よりそのマットな色味の画世界が、ちょっと言い方違うかも知れないんだけれど違う世界線、みたいな独特の違和感めいたものを感じさせて。
そしてその中の登場人物として、あぁ、まさに呼ばれてしまった北村匠海氏であり、大きな瞳の黒目をねっとりとした幅の広い白目がぐるりと取り囲む、まるで塗り絵したくなるような、極太のペンで描かれたような、このオンリーワンの存在感……