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日々雑感



2001/10/27/土

P−1グランプリ、最高でした!

どうしても、決勝戦だけは!と思って駆けつけた、昨日のP−1グランプリ。去年は仕事が立て込んでて一戦(2作品)しか観られなくって、すっごく悔しかったので、翌年もやるという話を聞いてから、もう絶対その時には通ったるう、と思っていたのに、今年は、別の事情がど真ん中に入り込んじゃって……。頑張ったけど、全体の半分も観られませんでした。まあ、去年よりは行けたけど。私って、なあんでこう間が悪いのかなあ、と悔しさしきり。お願いだから、来年もやってください。今度こそ、今度こそ、全作品制覇を目指します。

やはり、一般劇場でピンク映画をやってくれる機会を逃したくないのです。以前ここにも書いたけど、一度だけ成人映画館に行った時に、しっかりチカンに遭ってしまったので、もうどんなに勇気をふり絞っても、なかなか足が向きませんで。あ、でも成人映画館ではなく銀座シネパトス、ピンク映画ではなくロマンポルノの「美少女プロレス 失神10秒前」を観た時、もっとしんねりしたチカンに遭っちゃったこともありましたが、あれはレイトショーだったしねえ。劇場で観ている時から、なーんか不審な動き(……判るでしょ?)をしている人が視界に入るなあと思ってて、映画が終わったあと、その人は私の後ろを絶妙な距離をとって歩いてくるのです。まあ、駅に向かってるんだし、と思っていたら、同じ電車の、同じ車両に乗り、成人映画館のチカンよりもエゲツないチカン行為(想像にまかせます)をしてきました。降りる駅がすぐに来たので助かったけど、あー、思い出してもゾゾッとする。チカンって、映画で観るには楽しいのに(昨日の決勝戦の一本、榎本敏郎監督作品も痴漢電車モノでしたしね。瀬々監督に負けちゃったけど……。私は榎本作品に一票を投じたので、残念。)実際は、ホントにイヤ。あの恐怖と嫌悪感は、殆どゴキブリに出会った時と近いものがあります。

それで思い出した、全然関係ない話だけど。昨日の朝会社に行ったら、事務所の床でゴキブリがひっくり返ってました。うえー、と思って、ティッシュをいっぱい取ってつかもうとしたら、すさささと後ろに逃げた!死んでなかったんです……ゴキブリって、ひょっとしてカメみたいに、ひっくり返ったら自力でひっくり返し返し?は出来ないのかしらん。それにしてもひっくり返ったままで後退できるなんて、羽を動かしているんだろうけど、妙に器用な……と感心したのは、後からのことで、その時はもう全身総毛立ち状態。回りを見渡しても殺虫剤がなかったので、仕方なくトイレの洗剤を振り掛けたら、さらにバタバタ足を動かすもんだから、あーあー、もうさわやかな朝が……♪あったーらしい、あーさが来た♪などと、フルコーラスで歌いながら来たのに(ウソ)……あさっての方向を向いて新聞紙で叩いて、昇天してもらいました。あーあー、もう。

おっと、だいぶ話がズレてしまいました。そう、という訳で、昨日は本当に行ってよかった。監督さんたちはもちろんなのですが、さっきまでスクリーンで観ていた役者さんたち、そうそうたる、本当にそうそうたるメンメンが大挙して舞台に上がり、ああ、本当に、目の前で……佐々木ユメカさんが、川瀬陽太さんが、下元史朗さんが、佐藤幹雄さんが、伊藤猛さんがあああー(以下略)。もう、本気で鼻血出してぶっ倒れそうでした。しかししかし、何といっても私をのぼせさせたのは、ああ、あの、あの葉月螢さまが、ああ、目の前に(うー、左側に座っときゃよかったー)。うッ、美しかー。も、本当に幸せッ。閉会式では実行委員長の女池充監督が女王様にムチ打たれて、その縛られた姿のまま息子さんの名前を呼んで「お父さん、やったよ!」なんて言ったりして、もう最高でした。場所が狭くて、ちょっとだけ田尻裕司監督に蹴られたのも嬉しかった?しかし……去年もそうだったけど、中野武蔵野ホールでトークやる時、マイクとスピーカーで発生するハウリングはどうにかならないんでしょうか。本当に耳が壊れちゃうよー。

ところでこの日、閉会式も全部終わったあとで、「どこかで会ったことありませんか?」と私に声をかけられた方がいらっしゃいました。あら、初ナンパ体験かしら、とはしゃいだものの(アホ)、とにかく私には記憶がないので「違うと思いますけど……」と言ったら、あっさり引き下がったので、思わず、なーんだ、とガッカリしたりして?でもそれで思い出したことがありました。ここにも書いたような気がしますが、以前テアトル新宿で、二人組の女の子が(二人組ですよ!)私のところに来て、「えー、××さん、久しぶりー!」と盛り上がって話しかけてきたのです。しかし私にはぜーんぜん見覚えのない二人だったので、「人違いだと思いますけど……」と言ったら、その二人、私の顔をじーっと、しばらくの間凝視し、次の瞬間、「きゃー、ごめんなさーい!」とこれまた盛り上がって去っていったのでした。あの時は私、本気でオソロシかった。そんなに私にソックリの人が、それもこの東京の中(多分)にいるのかと思って……。ドッペルゲンガーというのを知ってから、私はこれがもんのすごくコワイのです。今回のP−1の中でも今岡信次監督の作品はそれを思い起こさせました。でも今岡監督の作品が、今回観た中では一番好きだったんですが。

という話を帰ってから電話がかかってきた母親にしたら、「そんなの、私しょっちゅうだよー」と言われました。転勤した先の、初めて入る酒屋さんとかスポーツジムとかで、どっかであったことありますよね、とか、知り合いのダレダレさんにソックリとか何度も言われたことがあるって。うちのかーちゃんは無邪気に「似たような顔の人って、いるのよねえ」などと言うのですが、私はそれってかなりオソロシイと思うんですけど……。転勤した各県に、かーちゃんとおんなじ顔した人がいるなんて、かなり、かなーりコワイ。絶対コワイ。そのおんなじ顔した人に道でばったり行きあったらどうしようとか、本気でおびえちゃう。同じ顔した人は二人もいらないから、片方死んじゃうとか、そういうことを考えてしまいます。だから今岡作品も、それを思い出させて相当怖かった。

このP−1グランプリ、12月に京都でもやるそうです。絶対に面白いから、そちら方面の方は、ぜひぜひ観て欲しいです。あー、早くも来年が楽しみです。今年で終わるかもと言ってるけど、必ず、来年もやってくれると祈りつつ……。

※なーんてはしゃいで書いていたら、何と私ったら、この日劇場に、銀行やら郵便局の通帳を4冊も!!落としていたんです。

とんでもねー!

慌てて劇場に電話をかけたら、預かっていただいていて、急いで取りに行きました。めっちゃ恥ずかしい……。でも良かったーあ……。




2001/8/19/日

お盆休みも終わりまして……。

お盆休みで実家に帰って、母上に撮っておいてもらったビデオなぞを見ていたら(私のAV機器はぶっ壊れてるのです)、そのテープの中にセーラー服姿の南野陽子(!何年前?)が出てきました。かなり昔のテレビドラマ版「時をかける少女」の再放送らしく(誰か御覧になった方、いますか?)、うわー、どしたの、なんでこんなの録画したの?と聞くと、あ、それ中川勝彦って出演者にあったから録っておいたんだよ、と母上。うわっ!ほんとだ、一夫役が彼だ!うおー、母上、感謝!高柳良一よりも、中村俊介よりもぴったり。なんて美しい未来人……。

中川勝彦、ご存知でしょうか?1994年、急性白血病で急逝した、歌手兼俳優です。私は彼ほど美しい男性を今まで見たことがありません。雑誌か何かで初めて見たときは、この美女はなんで胸がないんだろう?と本気で思ったぐらいの中性的な美しさでした。それが一番象徴的だったのは、1986年、やはり2時間ドラマの「白虎隊」で彼が演じた沖田総司役で、それまで見たどの沖田総司よりも美しかった。今から思えば真っ青な顔をして吐血する彼と、その急病によって死んでしまった彼は妙にダブるものがあるのですが。

その「時をかける少女」の中の彼は、そのドラマがあの時代のアイドルドラマ特有のかなりのおちゃらけ雰囲気のせいで、女性の裸でのぼせて鼻血を出すなんていうアホな場面まで用意されているんですが、でもやっぱり美しいんだよなあー。まさしく幽玄の美しさ。時空間移動で体が光に包まれて消えるなんていうのも、彼が被写体だとチープにならないんですよねえ。

それにしてもこのお盆休みは何にも、なーんにもしなかった。食べて、昼寝して食べて、テレビ見て……。中華料理食べながら父親と教科書問題で熱い議論したりとかはありましたけど??(私ととーちゃんの意見はいつでも平行線)クーラーをかけなくても何とか大丈夫なくらいの気温で、吹き抜ける風が気持ちよくて、車の音もなくて静か。それにここはつい最近父親が仕事の関係で移り住んだ所なので、私の知り合いが誰一人いない、誰に会う心配もない、誰に会う必要もない、というのが、なんだか物すごーくラクでした。……不毛なのかしら……。

ああ、でも排気ガスの匂いがしないって、いいなあ……などと思って過ごしていました。東京にいて、ふと気づくと、排気ガスの匂いしかしないなあって思ったのです。ちょっと風邪の引き気味の時で、のどがいがらっぽかったせいなのかもしれないけど、それが辛くって。近々引っ越す予定があって、まだどこに絞って探すか決めていないのですが、車の音が聞こえなくて、排気ガスの匂いがしない所、と思っています。んー、でも私の場合、始発電車が築地に早朝五時半には着かなければいけないという制約があるのでなかなか難しいんですが……。その範囲内でいい所っていうと、どこかしらん?

引越しにあたって頭が痛いのが、増えに増え続けたモノたち。特に最近は加速度的に増えつづけている映画のチラシが、もうどうしようかと……。タダでもらえる最小限のパンフレット、という趣でチラシ集めを続けてきたんですが、最近の公開数の多さと、増えることはあっても減る事はない今後のことを考えると、これを続けていたら本当に床が抜けてしまうという恐怖に駆られています。だって、今の段階で多分、ざっと二千枚以上はあるんですもん。クリアファイルに入れて整理していたのですが、もうとにかく場所取っちゃって、ファイルから取り出してそのままダンボールに詰めだしたら、だいぶかさは減りましたが、それにしてもねえ。あー、どうしよう。でもチラシって面白くてやめらんないんですよね。ハリウッドものはスターのアップというきまりものでつまらないけど、ミニシアターのものなんか愛情やアイディアがこもってて、カワイかったりアブなかったりクールだったり。見てるとほんと飽きなくって。

この夏の悩み事。左耳のピアス穴がかゆい……あの最初に穴あけた時のムッチョリ感覚が戻ってきました。こまめに消毒しているんだけど、いまいち治らない。ヤバいかなあ。こういう時って、ほっといた方がいいんですかね?でもそれだと穴ふさがりそうな気もするし……。




2001/4/17/火

13日の金曜日で仏滅で三りんぼう、25日の給料日で大安で三りんぼう。

この前の金曜日って、久々に“13日の金曜日”だったなー。と、思ったら、おまけに仏滅で、おまけに三りんぼう。すっごーい、無敵の三拍子!……でも、三りんぼうって、なに?
あ、今度の25日は給料日で大安で、しかもやっぱり三りんぼう。……ところで三りんぼうって、なに?
うーむ、仏滅や大安くらいは気にしてたけど、時々出てくる三りんぼうが、急にはた、と気になったのでした。三りんぼう、さんりんぼう、サンリンボウ……つぶやくほどに不思議な言葉じゃ。でも辞書を引いたらアッサリ載ってました。“九星の迷信の一つで、建築をしてはいけないという日”ふーん、そうなんだ。じゃあ建築現場のオッチャンなんかは、三りんぼうの日は休めるのかなあ。
ところで今度のゴールデンウィークは、一番長い人で12連休にもなるそうですね。って、聞いたんだけど、どんなにカレンダーとにらめっこしても12連休って、一体どうやって?つまりはその前後に勝手にお休みをくっつけるからか?いいなあ〜。河岸の場合、ゴールデンウィークは最長で2連休、って、それって最長かい!三連休の中日が開市になるのですが、毎年この日はとってもヒマなんです。休みにしたって変わんないんじゃないか、っていつも思うんだけど。

なんだか最近お肌の調子が悪いわあ、と思って、うーむやはり三十路前の女の肌の曲がり角かしらん、などと自嘲気味に思っていたのですが、ここ数日の食生活を思い返してみて、……そういえば、お味噌汁を飲んでないな、と気がついたんです。それに気づく前に、なるべく早く寝るようにしたりとか、野菜ジュースを飲んでみたりとか、お酒を“ちょっとだけ”控えてみたりとか(でも私お酒を飲むとお肌の調子が良くなるんですけどね)してみたんですけど、いまいち効果がなくて、んで、あ、そうだ、お味噌汁、いつもお昼会社で出してくれるお弁当に最近お味噌汁がついてなかった、と気がついて、自分でインスタントのを買って飲むようにしたら、お肌の調子が戻ってきたんです。ほんとに。びっくりした。
うーむ、お味噌汁にここまでの効果があったとは。ひょっとして日本人の肌のきれいさって、意外にこの辺に理由があったりして?そういやあ、昔の女優さんとか、お肌きれいだったもんなあ。

しかし、ナサケナイ、味噌汁くらいつくれよ、料理しろ、って、我ながら思うんですけどねー。学生時代は毎日お弁当も作ってたくらいだったのになあ。でも毎日朝から、あー、今日の夕食なんにしよう、とほとんど一日中考えてて、今から思えば、実にアホらしいんだけど、妙にプレッシャーだったんですよね、あれが。料理は好きだし、ちゃんとしなくちゃとも思うんだけど、あのプレッシャーを思い出すと、あー、めんどくさい、お腹すいても酒飲んで寝ちゃえ!と思っちゃう。それに何より作ってる時間と片付けてる時間がもったいない、なんて思うようじゃもうダメですね。なんてナサケナイ。ホントに主婦の人って、えらい、凄いと思います。あんな大変な職業はないですよ。

でも時間がもったいないっていうのは、痛切に思うんです。年を追うごとに、時間の無さを日々痛感して。なんで一日って、こんなに時間が無いの!?って。子供の頃は一日が凄く長くて、夏休みとかの長期休暇なんて永遠みたいに長く感じてたのに、年をとるほどにどんどんどんどん短く感じるのって、何故なんでしょう。しかも子供の頃よりやりたいことがいっぱいあるのに、なんて不条理なのかしらん。

でも、今なぜだか無性に厚焼き玉子を作ってみたいんです。厚焼き玉子、出し巻き玉子、というべきかな。ちゃんと作った記憶がないんですよね。あの四角い玉子焼き器もないし。そうだ、「昭和残侠伝 死んで貰います」で健さんが作っていたのが美味しそうで、食べたいなあ、作りたいなあ、って思ったんでした。だれかあの四角いなべをプレゼントしてくれないかなあ、そしたらトライするのに(って、自分で買えよ!)

また全然違う話。河岸の中のお店の帳場に、お客さんや営業の男性につまんでもらうためにお菓子を置いておくのですが、それを買う担当が、帳場の私な訳です。んで、出勤途中のコンビニで購入するんですね。しかしまあ、早朝のコンビニというところは、店員の、たいてい10代のお兄ちゃんなんですけど、これがまあ、ヒドいんですよ。すごくテキトーなの。早朝だからお客さんはあんまりいない訳ですけど、だからヒマなのは判るんだけど、レジの奥でマンガを読んでて、ま、お客さんがいない時なら別にいいけど、お客さん(私です)がお店に入ってきても、いらっしゃいませも言わずに、そのまま座って読み続けてて、しかもしかも、私が品物を持ってレジまで来ても、読みふけってて動かない。で、仕方なく私は「すみませーん」とお兄ちゃんに呼びかけることになるのです。なんで私が謝らなければいかんのだッ!

そしてこれはまた別のコンビニのお兄ちゃんなのですが、会社の買い物なので領収証を頼むと、領収証の書き方が判んないんですよ。私が、宛名は“上”(上様)でお願いします、と言っても、え、何ですか、と二度も聞き返され、挙句の果てには、どういう字ですか、と聞かれたので、うっそお、と思いつつ、あの、上下の、上です、と説明する始末。しかもそのお兄ちゃん、あとは何か書きますか、なぞとのたまうので、……なんだそりゃと思いつつ、品代でお願いします、と言ったら、えーと、どこに書くんですか、と、真顔で聞いてくる!そりゃ、私も10代の頃には、領収証の書き方なんて、知らなかったかもしれない。でも、まがりなりにもコンビニに勤めてて、それを知らないってのは……まあ、その場合は、上の人間が教えてないってことなんでしょうけど。でも、こういう若い子達に感じるのは、そうしたことを恥ずかしいと思っていないらしい点で(少なくともそういうふうに見える)、こんなことを言うのは年くった証拠だなとは思うんだけど。それと同時に、彼らに真摯に教えようとする大人もいなくなったのかな、って気がするんですよ。それは自分を含めて、自戒として。もちろん世代の違いで判らない部分ってのは絶対あるけれど、私が子供だった時の大人たちは、そんな私たちを辛抱強く導いてくれたと思うのだけど、その私たちが大人になって、そういう役割を演じられているかといえば、はななだ自信がないのですよね、情けないけど、自分のことだけで精一杯になっていて。

グチや不満ばかりは一人前に口にするようになったのに、そのほかの部分ではいまだまるっきり子供なのかも……。反省、反省。




2001/2/17/土

村松健氏のピアノ、音楽と映画のこと、そしてマグロ??

昨日新宿文化センター小ホールで、村松健氏のミニコンサートがあり、行ってまいりました。なんかビミョーにハズれたところで、ちょっと迷子になってしまいました。夜で周りは見えないし。おかげでちょっと開場時間に遅れてしまって、前の席が取れなかったわ、ちッ。

村松さんはピアニスト&コンポーザーで、私が唯一ずうっと聴き続けているアーティストです。氏の音楽との出会いからもう15、6年も経っていることに、ちょっと驚いてしまいました。ふと気付くと、いつでも当然のようにそばにある音楽が村松さんのピアノで、どんなに繰り返し聴いていても不思議なくらい飽きない(レコードだったら擦り切れてますね。レコードは好きだけど、CD時代で良かったー)。その音楽にずいぶんと自分が救われていることに、最近気付くようになりました。
映画はもちろん第一に好きなのだけど、音楽は映画とは全く違う存在で(少なくとも私にとっては)とても大切なものです。映画は自分の中で消化しながら観なければいけない部分が必ず存在するけれど、音楽はそうじゃない。聴く側が無でいることを許してくれるから、救われるんだなあ、って、思うのです。
最近、心身ともにかなり疲れ果てていて、健康な時にはそういうことに気付かなかったんですよね。当たり前のように村松さんのピアノはそばにいてくれたから。だから今日、そういう状態で聴いていて、ものすっごく染みちゃって、ほんとに泣きそーになってしまいました。ああ、こんなセンチメンタルなのってガラじゃないのになあ、なんて思ったりして。

私は、耳が聞こえなくなるのと、目が見えなくなるのと、どっちが辛いかなあ、って考えることがよくあります(そういう障害者の方には失礼になるかもしれない、ごめんなさい)。目が見えなくなるのって、一歩踏み出すのも怖いだろうし、なんといっても映画が観られなくなっちゃうし(「ニュー・シネマ・パラダイス」で映写技師のアルフレードが映画を観るために一番大切な視力を失ってしまう場面を思い出したりします)、ツラいよなあ、って思うんだけど、でも、耳が聞こえなくなったら、村松さんのピアノが聴けなくなる、そう思っただけで、それだけは絶対ヤだ、って思っちゃう。私は映画は日本映画が好きだから、それだったらラジオドラマ状態で聞けるし、なんて思ったりして。もちろんこんなこと思えるのは、自分が五体満足だからなわけで、ほんとに自分勝手な想像なんですけど。

それで、昨日はイベントコンサートみたいな感じだったので、サイン会があったのです。前にも一度サイン会に参加したことはあったのですが、何故だか今回は妙に緊張してしまいました。それは多分、その以前の時に、村松さんがサインだけでなく、結構お話をしてくれるというのが判ったせいなんですけど。で、その美しい音を生み出す大きなあったかい手で握手をしてもらうと、ああ、これでまだなんとか頑張れる、なんて思っちゃって。

でもね、そうして浮かれてた帰り道、なんだか、私マグロ臭いなあ、と突然気がついたんです。どっから発しているんだ、この匂いは!?クンクン…………どうやら、マフラーらしい……そのマフラーは帳場やってる場内市場の帳箱の中でも(なんせ屋根だけの屋外ですから、寒いんで)やってるもので、これ、ひょっとして場内を歩いてる時に、荷車で運んでるマグロの尾っぽの切り口かなんかに触っちゃったかなあ!?どひゃあ、あ、なんかこいつ魚くさい、って気付かれちゃったかなあ、うっわ、マグロ臭い女なんて、サイテー!!

……もう、せっかくウツクシイ話してたのに、オチが最悪だわ。これも河岸に勤めてる女の宿命??




2001/1/29/月

映画が観られなくてヒマだとこういうことを書きたくなるのです。

東京は日本一どころか世界一映画が観られる都市です。
田舎者の私が東京に出てきたのも、ほとんどこのために他ならないのです。などと断言すると出してくれた両親に申し訳が立たないのですけど……割り引いて聞いといてね、おとーさん、おかーさん。
地方の一都市にある映画館など、せいぜい4、5館、しかもその99.9パーセントがメジャー系列館。今思えばシネスイッチ系作品二本立てなどという、支配人は映画ファンに違いないと思われる映画館も旭川時代にありましたけど、ほんとに極々まれな例です。
公開作品の数は、東京の公開数の10分の1にも満たないんじゃないんでしょうか。
でも、東京の情報というのは、地方にイヤでも入ってくるのです。雑誌の映画公開情報なんて当然のごとく東京を基本にしているわけだから、地方では観られるわけもない東京の単館公開の作品情報も入ってくる。そうした作品はビデオ化されるかどうかも判らない。ビデオ化されたとしても、少なくとも当時の地方のレンタルビデオ店は(このレンタルビデオというのも、私が10代後半の頃に登場してきたもの、まだまだ創生期でした)ハリウッド大作か過去の名作程度しか扱わない。東京の人にとっては劇場かレンタルビデオで簡単に観られる映画が、どんなに観たくても、地方の人間にとっては幻の作品になってしまうのです。

私は10代の一時期、ホラー映画にのめりこんでいました。でもその頃、いわゆるホラー映画の黄金期は過ぎていて、B級ホラーが量産された時代でした。
こうしたものは、東京の単館公開は実現しても、ビデオ化はされず、されても地方のビデオ店に入ってくるということはまずありません。
情報だけは入ってきてしまう地方のいち映画ファンにとって、これほど歯噛みする状況はあるでしょうか。それがどんなにつらいことか、もとから東京に住んでいる人に判るでしょうか。
あの頃の私は、そうしたホラー映画の場面を人に向かって再現したりして楽しんでました。こおんなに、コワイんだよお、なんてね。実際の映画よりもコワいとか言われて(今でも、私が書く文章よりそうやって映画のことを話しているのを見るほうが面白いと言われたりするんですよね……)。

私が高校生の時、姉が東京の大学に行っていて(私が東京に出てこられたのも、この姉の実績のおかげです。自分は実験台で妹である私ばかりラクしてる、って言われるんです。もっともすぎて、反論できない……)、ある夏休み、遊びに行ったことがあります。当然のごとく、東京でしか観られない映画めぐりをしました。今でも覚えています。シネスイッチ銀座で「ニューシネマ・パラダイス」と今はなきシネヴィヴァン六本木で「浴室」を観た日のこと。ディレクターズ・カット版が出て以来、素直に好きだと言えなくなってしまった「ニューシネマ・パラダイス」ですが、あの時泣きに泣いて、真っ赤に目を泣き腫らして次の映画、「浴室」を観たら、あまりにも違うタイプの映画で頭の中がコンランして、でもそれは映画ファンにとって本当に幸せなコンランだったこと。路線図をにらみつつドキドキしながら初めて乗った初地下鉄も忘れられません。
今思えば、あの時の幸せな記憶がどうにも忘れられなかったことが、東京への進学を決めた一因だったようにも思うのですが。

地方でそうした数少ない公開数の映画を観るのも一苦労でした。高校生でお金がなかったし、当然のごとくバイトは禁止で、隠れてやるにも地方の繁華街なんて一箇所だけしかないからすぐ見つかっちゃって出来るわけないし(する気もありませんでしたが……私はめんどくさがりやで、禁を破ってふりかかる面倒を考えると、やらない方がいいやと思うたちなのです)。でもそうした渇望感が映画への愛を育んでくれたことは確かです。絶対、地方育ちの人のほうが映画への愛は、強いです。

失礼を承知で言ってしまうと、東京で生まれて東京だけしか知らない人って、東京がすべてと思ってるところ、あると思うのです。地方は美味しい食べ物のある、観光旅行の目的地程度の場所。先ほど地方にはイヤでも東京の情報が入ってくる、と言いましたけど、これは逆は成り立たないんですよね。東京のほとんどすべての地名(例えば山手線をはじめとした鉄道の駅名とか)を地方の人が知っていても、東京の人は東京以外のことを知らなさ過ぎる。東京の中だけで完結してしまってる。あるいは逆に、地方は東京をお手本にしすぎてるとも言えるのですけど。とあるミュージシャンが言っていたのですが、東京に住んでる地方出身の人間は、東京に出てくるという若い頃に体験する一大イベントで鍛えられてる。だから、その後にロンドンだろうがニューヨークだろうが、東京と同じでしょ、という感覚で出て行ける。これって、ほんとそうだと思います。地方人としてそういう部分を誇りに思います。ま、私は地方人であると同時に思いっきりべったり日本人だから、海外に出て行こうなんて思わないけど。

こんなことをいっちばん痛感して思うのは、渋谷を闊歩してるいわゆるガングロと呼ばれる女子高生や、コンビニなんかで働いてる、おっそろしくやる気のない高校生と思われるバイト君を目にする時。まあこうしたことはもはや東京に限らなくなっているんでしょうけど、だとしたら余計に日本の将来を愁いちゃうなあ。私は10代、あるいは少なくとも学生時代はビンボーであるべきだと思うのです。親に少しでも厄介になってるうちは。お金の価値のみならず、さまざまな価値の重みはそうしたことでしか身につかない、って思うから。正直10代の時から東京にいたら、自分にそうした価値観が身についていたかは自信がないです。東京は大人のための場所だと思います。いい意味でも、悪い意味でも。だから、万が一私が子供を育てるとしたら、絶対に地方で育てたいと思ってます。東京に出てきた時のカルチャー・ショックは何にも変えがたい財産です。

ごめんなさい、ずっと東京にいる人、気を悪くしないでくださいね。だって私は東京に憧れて上京して、そしてそれから10年以上(正確には最初は横浜でしたけど)住み続けているのだから。そして当時と違って、今は地方と東京の関係はずいぶん変わってきたと思うし。東京はこんな一概に斬って捨てることが出来るほど単純な場所じゃない、複雑な価値観がある素晴らしい場所。大好きです。ちょっとね、そんな東京に生まれ育った人へのジェラシーかもしれない。

もう一つ、言いたいのは地方製作、地方発信の映画がもっともっと作られて欲しいということ。こんなに日本は広いのに、邦画は東京ばかりを舞台にしすぎだぞ!しかももっと影響力が強いテレビドラマではその傾向がさらに顕著。これじゃ東京第一主義が横行し続けるのはムリないでしょ。




2001/1/24/水

痛い話。

最近ヒットだったのは、夕方の薄暗がりの中歩いていて、ふと角を曲がると、そこに等身大のダースベイダー人形が立っていて心臓が止まりそうになったという私の母上。確かにコワイ、しかし笑えました。

というわけで(?)つかみはOK?さて、本題。

腰を痛めました。
ギックリ腰のようにギクッときたのではなく、あれ、なんかだるいかなあ、と思っているうちにどんどん痛くなってきて、次の日にはあーら、不思議、歩けない……。だからといって仕事を休むわけには行かないので、痛い痛い痛い痛い痛い、と100ぺんくらい言いながらほうほうの体で出勤。歩いているのが、一番つらい、立ってても痛い、座ってても痛い、曲げられない、と、もうこれは入院かしらと思うほどのひどさ。仕事が終わって病院までたどり着くのも死ぬ思い。私の必死の訴えにも、お医者さん、まあ、ここ数日冷えてたからねえ、とかるーく受け流し(ひ、冷えくらいでこんなんなるの!?)まずはホットパッドで腰を15分間あっためたまして。そしてレントゲンを撮りながらお医者さん、「こりゃ、ソクワン症だね!いやー、すごい曲がってるね!これじゃ腰痛になるのも無理ないね!」と妙に楽しそうに何度も叫ぶものですから、もう……。いやまあ、昔っから言われてたんですけど、結構。曲がってるのは首じゃなくて背骨だったのね。腰の部分が前に向かってぐーっとせり出しているような感じ。腹が出てる幼児体型が直らないのは、この背骨のせいなんじゃないかしらん、なんて。ある程度痛みが治まったら、牽引で背骨をまっすぐにしなきゃね、と言われたんですけど、こんなのいまさら治るもんなんでしょうか?だって、ずーっとちっさな頃からなのに……。

痛み&炎症止めと筋肉緩和のお薬をもらって、帰宅。お薬の注意書きを読むと、服用中はお酒を控えるようにとのこと。痛さを紛らすためにお酒を呑んでたのに、うっそおと思ったのですが、いわく、薬の作用が強く出すぎることがあるから、というので、なーんだ、強く出るならいいじゃん♪と思って、結局、呑んだかどうかはヒミツにしておきます。

周囲からは、映画を観すぎるからだよ、と案の定言われたんですけど、えー、だって、別にそんなの年中だもん、違うもん、仕事のし過ぎだもん!と言いたかったのですが、そんなあとでも映画には行ってたでしょ、と言われるのが判っているのでぐっとこらえました。しばらくは映画はガマンだね、と、なんだかこれまた楽しそうに言われ、え、そんな……。
「まさか、今日からもう行こうとか思ってないでしょ」「い、いや、あのう、ちょっと思ってたりして……」「そんな、壁伝いに歩いてて何言ってんの」「……(だって、今日で終わっちゃう映画があるんだもん……)」
でもね、ちゃんと、ガマンしてますよ。映画観ないで、感想文も書かないと、妙に時間があるんですね。かといってこの腰じゃ、何をするというわけでもなく、仕事から帰るとお布団に横になっているばかりで。ああ……。

痛い思いといえば、最近もうひとつありました。昨年の11月頃、仕事とかいろいろ行き詰まってて、なんか、こう、パッと運気を変えたいッ!とピアスをあけたのです。まあ、自分であけたりする人もいるし、大したことじゃないんでしょうが、しゃれっ気の全然ない私にとっては、かなり思い切った行為なのです。あけてもらったなじみの皮膚科のお医者さんで、そんなことを言ったら、なーんか妙に心配されちゃって、カウンセリング状態になっちゃって、しまいには私の出身校の近くの病院でそのお医者さんがバイトをしていた、なんていう話で盛り上がってしまったりして!?

んで、そのファーストピアスが取れるのがこのお正月だったのですが、よーし、初ピアスで気分一新!とワクワクして取ろうとするも、とっ、取れない!ええっ?ファーストピアスって、こんな取れないものなの?手が滑ってるだけかなあ、でもなんだか痛いような気が……えええいいッ!メリメリメリ!痛たたたた!帰省中だったのでそこには母がおり「ちょっとアンタ、なんか出てるわよ!」な、なんか!?と、鏡を恐る恐るのぞくと、血ともうみとも違うような(血の海ではない)、透明な湿潤液が……取ったピアスを見ると、なんだか皮膚組織のようなもの(ゲゲッ)が付着していて……ひええええ。み、みんな、こんなもんなんですか?

一ヵ月半もしてたんだし、大丈夫だとは思いつつ、そんな状態なのでそれで穴がふさがっちゃうような気がして怖くて、ある程度キズが治まったら恐る恐るピアスを通すのですが、やっぱり痛い。なんだか穴のまわりがゴロゴロとうっ血して固まってて、盛り上がってて、非常に入れにくい。なんか、これって、ほとんどゴーモンでは……と、ピアスを入れるたびに「東京フィスト」の藤井かほりサンの痛ーい場面を思い出してブルブル。左耳たぶはいつまでたっても生傷状態が癒えないし、右耳たぶは後ろの出口がもんのすごくちっちゃくて毎回出口探しに苦労するし。そう、まるで点滴の針を入れてから、血管をさがすみたいに、ピアスが出口を探してウロウロするのです。痛えよおお。

今はようやく落ち着いて、それに入れるのも慣れたのですが、それでも想像していたようにスッと入らなくて。ピアスをしてみて初めて気づいたけど、私って耳たぶ厚いし(水野晴郎ほどではない)なんか、チーズの中に針を刺してるみたいなんです。ムチョッていう感覚。……あの、みんなこんなもんなんですか?

刺す話をしてたら思い出したけど、ああでも、思い出したくない、私が今までの人生の中で一番痛かったのは、中学生の時、椎間板ヘルニアをやりまして、神経に触っている飛び出た軟骨の場所を特定するために、腰に針を刺すんです。それがまさに患部にヒットした時の痛さときたら……私後にも先にもあの時だけですよ、あまりの痛さのために涙を流して「痛い痛い痛い痛い痛い!」って泣き叫んだの。ああうう、やっぱり思い出したくない!でもその時のお医者さんも実に嬉しそうに「そうか、痛いか、ここだここだ」って、……お医者さんて、みんな絶対サド!

と、いうわけで、痛い話でした。……なんか、この寒いのに、よけいゾクゾクしてきちゃったわ。




2001/1/7/日

フィリップ2号での初UP

ついに21世紀になりましたッ! まさか自分が世紀超えをするとは思ってなかったですねえー。いや別に若死にするつもりだったわけじゃないけど、ほら、1999年7の月、ってのがあったから、2000年が来た時点でかなりびっくりしてたのに、それが2001年になって、21世紀だなんて!「2001年宇宙の旅」なんて、あれって、ほぼ2001年なんて来っこないと思ってるから作ったんじゃないんですか?え?違うの?だって、未来の事を映画にしたりして、実際にそのとおりになってなかったら恥ずかしくないですか?そういうもんでもないの?

まあ、とにかくめでたく21世紀になって、良かったです。そうそう、20世紀の世紀末に、“飲み友達”の私のとーちゃんからメールが届いてて、“エリが帰ったら、泣いて喜ぶようなプレゼントを用意しました。”なんて言うから、何事かと思ったら、ウッチャンボトルの焼酎でした(笑)。ウケたわ。とーちゃんの会社の熊本支店が人吉市にあるんだそうで。それもまたシブいわね。シャンパンゴールドのきれいな焼酎、しかし、キッツい。邪道なんだろうなとは思いつつ、ジュース割でいただきました。

思いっきり話題転換。
私が今まで使っていたパソコンは、中古で購入したもので、まあ、無知というものは恐ろしく、パソコンなんて、別にどんなものでも同じでしょう、と思っていたからそうしたのですが、インターネットをやろうとした時に相談したコンピューターに詳しい人が、私の持っているパソコンの機種を聞いて「それでネットできるかなあ?」と心配されたほど古くて。まあそれでも、自分のサイトを作るぐらいまで行ったから良かったんですけど、あのCMで、つながるまでに時間がかかってお茶入れてきてもまだつながってない、ってのがあったでしょう?私は、そんなもんじゃない、つながってからも、例えばちょっと複雑な画像のあるところにアクセスしようとすると、それが表示されるまでにご飯ぐらい作れちゃう、ってくらい、超、超遅くて。メモリー増やす事も考えたのですが、こんな古い機種じゃ合うメモリーがあるかも判らないし、それぐらいなら新しいのを買った方がいいし、と思いながら、ずるずるずるずるここまできたのでした。まあ、最初のパソコンだから(と言いつつ、無知の恐ろしさで、このパソコンでずーっと行こうと思ってたんですけど……買い換えるなんて、考えもしなかった)愛着はあったし、どうしようかなあ、と思っているうちに、なんか通信費がどんどんどんどん高くなるのにさすがにいかん、と思うようになって、買い替えを決心したのでした。

もうひとつ、DVDを観たいというのもあったのですが……。あんなにDVDソフトが出てるなんて、知らなかった。ああ、「極道黒社会 RAINY DOG」が、どーうしても欲しいいい!!というわけで、買っちゃいました。DVDが観られるパソコンを……結局、それが一番の大きな動機だったのかなあ。ふっ、ボーナスがほんっとに飛んでったわよ(……だって少ないんだもん。ちゃんとかなりのお買い得品を買ったのよ)。初代のパソコンはフィリップ君だったので、新しく来た子はフィリップ2号です。これは、実家のパソコンで書いてるのですけど、これをアップするのはフィリップ2号でなのね。うまくそこまでたどり着けるかなあ。新しければ新しいほど操作は簡単になってるんだけど、私は簡単なものでも難しくしてしまう性分だし、もともと機械モノには弱いし、家の電化製品は全部一度はぶっ壊すことになってるので(!?)ちょっと、不安。だって、初代のフィリップ君だって、最初の最初に立ち上げて、いろいろいじくってたら、あの青いタイトルバーのところが、縦書きになっちゃったんですよ!だから、首をねじ曲げないと、読めない!?それだけでなくいろんなアプリケーションも使えない状態になっちゃって。一体どうやってそんなことになったんだか、サポートセンターのお姉さんに助けを求めても、「何をやったんですか!?」って驚かれる始末で。いまだに不思議なんですよね、あれ……どうやったってそんな事になりようがないんだもの。

そうそう、このフィリップ2号を運送屋さんが運び込んでいた時、ちょうど大家さんが見てて、運び終わった後に「パソコンって、そんなにいっぱいいるのかい!?」ってかなりマジな口調で聞かれちゃって……私がパソコンやってるの、知ってるから、何でまた買うのかと思ったらしいのですね。この辺は、最初の私の認識とやっぱり一緒なんですよね。なんかでも、私、まるでムダな浪費家にでもなったような気分になっちゃって、悪い事でもしたみたいに、しどろもどろになってしまった……。

とか言いつつ、このフィリップ2号が、末永く、ずーっと活躍してくれる事を願っているんですけど。やっぱりパソコンって、どうしても買い替えは避けられないんでしょうかねえ。何だってそうなんだろうけれど、新しい物を買うと、それが最後のものになってほしいと思っちゃうんだけど。まるでそれって恋愛と同じ!?いやー、私は知らないけどさ(笑)。

と、言うわけで、フィリップ2号とともに始まる新世紀、このサイトもますますの向上、なんてことは考えず(笑)、淡々と続けていきたいと思ってます。皆様、ま、テキトーにおつきあいくださいませね。


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