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美少女映画特選!



美少女映画とは?

あくまで私個人の意見でピックアップした美少女映画の特選集。なーんて大袈裟なもんではなく、映画感想文書いてる時に、あ、これは美少女映画だわー♪と思ったものを順次収めている、それだけであります。感想文書いてると、“私って、美少女(映画)が好きなのね……”と何度となく思い、美少女映画について書いている時にはもはや内容なんてどうでもよくなって、美少女賛美に終始してしまうという困った状況を、ここに利用しようかなと。

美少女映画の定義

えーと、今までティーンの日本、もしくはアジアの女性だとか、黒髪でなければならんとか、色白がそそられるとか、同性愛的な雰囲気の子がいいわーとか、何だかんだとごたくを並べていたんですが、

私がカワイイと思った女の子でいいんじゃーい!

っつうことになりましたので、よろしくたもう。

以下に美少女名(50音順)、出演映画タイトル、その美少女の魅力等をつぶやいてます。

INDEX 蒼井優青山朱里新井亜樹アンジェリカ・リー池脇千鶴いしのだなつよ市川実日子ヴィッキー・チャオ逢野亜紀子小沢まゆ小野麻亜矢尾野真千子香椎由宇勝野雅奈恵加藤夏希カリーナ・ラム菅野美穂北浦愛キム・ハヌルクアク・チミン栗山千明黒澤優黒須麻耶ケディ・ティン小西真奈美紺野あさ美酒井若菜佐藤江梨子さとう珠緒里見瑤子(白鳥さき)真田麻垂美佐野奈波沢尻エリカシティチャイ・クワンチャイルスー・チー須藤温子関めぐみソ・ウォン平愛梨高橋真唯高橋マリ子滝裕可里竹内結子唯野未歩子橘実里多部未華子チャン・ツィイーチュルパン・ハマートヴァチョン・ジヒョン遠野小春遠山景織子つぐみ長澤まさみ成海璃子派谷恵美葉月螢初音映莉子原田夏希伴杏里ハン・ヨルムビビアン・スー広末涼子深田恭子福井裕佳梨藤谷文子ペ・ドゥナ星井七瀬前田綾花松田一沙真野きりな真帆宮崎あおい三輪明日美みれいゆ村石千春本仮屋ユイカ湯川潮音yumaリー・カンイ渡辺智江

蒼井優
inリリィ・シュシュのすべて

ふっくらとした頬に色素の薄いうす茶の髪、屈託のない笑顔の彼女はやたら明るい風貌なのだが、だからこそ、その役柄の辛さが余計に辛く感じられる。好きな男の子は別の女の子を好きで、しかも自分は娼婦にさせられている。そして、自死。弱々しいキックと水の中に分け入るその痛ましさが忘れられない、全身美少女。明るい役の彼女をスクリーンで早く観て、救われたい。

in害虫

「リリィ……」から続いて、やはり救われない少女。ヒロインの宮崎あおいの方が無論悲惨なのだが、少女期の精神的な面……恋心や友情がことごとく打ち砕かれる彼女に、より近しいシンパシイを感じる。感情を押し殺して正義を全うしようとする、けれどまだまだそれに耐えられるほどには大人ではないセンシティヴな少女像を、実に自然に見せてくれる。この作品の美少女二人は演技派の大器。

青山朱里
in多摩川少女戦争

少女映画決定版の本作は、とにかく素晴らしい少女女優満載なのだが、その中で最も、いや一見、普遍的な少女像を見せてくれる彼女は、今のフツーの少女が、実はさまざまな苦痛にさらされているということを痛烈に見せてくれる。無邪気なロリ顔していながら養父にずっと犯され続けて来た“地獄を見た顔”をも見せてくれて、少女の残酷さと無邪気さの共存に実にゾクゾクさせてくれる。地黒でちょっと垢抜けないところが生々しく、幼い顔して妙に官能的。

新井亜樹
in「恋する幼虫」

超個性派、荒川良々主演に対するヒロインとして、彼に負けないどころかくいついていく熱演を見せる彼女に感嘆しきり。少女という年ではないんだろうけど、少女のようなおどおどした部分から、グロテスクに変貌していく姿が逆にやけになまめかしく、少女の面影を残しながらどんどんキレイになってゆく驚異のヒロインに、女って、女優って、コワッ!と思いながらも目が離せない。彼女に頭丸ごと差し出しちゃう彼の気持ちも判っちゃう、かも。

アンジェリカ・リー
in「the EYE【アイ】」

色んな元ネタを思い起こさせながらも、この作品がナカナカに怖く出来ていたのは、彼女の、何かを見た、表情によってだと思う。その実、怖いシーンはそれほどなかったのに、彼女の表情でドキリとさせられる演技力。そして彼女のフツウの感じのかわゆさが、いいのだ。肩までの真っ黒サラ髪に、目力のある真っ黒な瞳が印象的。どこかロリータな魅力も漂う。

池脇千鶴
in大阪物語

最初のポニーテイルも可愛いが、髪を切ってから俄然魅力的になる彼女は、演技力も相当なもの。童顔に似合わないすらりとした肢体が街を失踪するシーンや、その頼りなげな首筋が男の子にかき抱かれるところなど、まさにスクリーンに映える女の子だ。ぽちょんとしたアイテムで構成される顔が親しみやすい美少女。

in金髪の草原

ちょっとだけ成長してちょっとだけ大人の役になった彼女、天性のしなやかさでスクリーンに息づく魅力は相変わらず。そのあふれるほどの言葉を飲み込んでいる小さな唇とまぶしげな瞳がたまらない!可愛らしい声にもノックアウト!ネコヤナギみたいにふっくりしててつやつやしてる、本当に特別な、特上の、女の子。

いしのだなつよ
inだれも知らない夏の空

ギター弾き語り、全国行脚?映画というまるで童話みたいなかわいらしい世界で、おっきな口を開けて歌ってる姉妹のうちの妹、ナツが彼女。既にプロのミュージシャンでもある彼女は、その圧倒的な、そしてあっかるい歌声がすこぶる魅力的で、ちょっと懐かしいようなこけしのような顔立ちがそれこそ童話のように愛くるしい。小さな島で育ったという設定が実にしっくりくる、キレイな水で伸びやかに成長したという感じのピュアさ。

市川実日子
inblue

「タイムレス メロディ」「とらばいゆ」、でもその不敵な顔つきはただごとじゃないと思っていたが、本作で一気にその大器を開花させた。不安げな不機嫌なもてあまし気味な少女期を、地顔からすでに不機嫌そうな、その口調も投げ出すようで、そして頼りなげな細い肢体がパーフェクトに体現する。全身官能女優の姉、市川実和子とは全く対照的ながら、これほど個性的な姉妹女優というのも凄い。

ヴィッキー・チャオ
in「クローサー」

もちろん彼女がドーンと出てきたのは「少林サッカー」だが、美少女がとんでもない美女になっちまったスー・チーを姉役として隣に置いても、なおその可愛らしさが輝きを放つ本作を推したい。アクションの素晴らしさもさることながら、スー・チーより実際は少々年上なのに、その妹顔が無邪気な可愛さを醸し出す。しかし、それだけではない。彼女の素晴らしさはそんな妹顔をしていながら(?)激烈な戦いの中に置いて、同性愛の艶めいた関係をさざめかせてくれる点にあるのだ。姉亡き後、その弔い合戦として女刑事のカレン・モクと敵陣に突っ込む彼女。そのカレン・モクとの同志の感情の中にそうした目線の絡み合いを見事に見せてくれ、もうドッキドキ。

逢野亜紀子
inとどかずの町で

函館の町を舞台にしたインディーズ作品。モノクロの中に展開される静かな、リリカルなラブストーリーは、待つ、という行為がいかに切なくも素敵であるかを思い出させてくれる。ヒロイン、ユミコを演じる彼女はもはや少女という年ではないのだろうが、そのかわいらしい優しい声が素晴らしく、アナログのダイヤル式電話が何だかとても良く似合う。冬の神聖な函館の空気にしっとりとなじむ美しさ。

小沢まゆ
in少女 〜an adolescent〜

突然現れた圧倒的存在感の“少女女優”は、テサロニキ国際映画祭で最優秀女優賞を獲得という快挙までをも成し遂げた。しかしこの、“少女女優”、50の中年オヤジと恋に落ちる中学生を演じる彼女は、確かにその年齢そのままのあどけない面差しをしているのだけれど、何と実際の年齢は……!?とにかくあらゆる意味で未知の大器。ひとクセどころではないのは、さすが監督、奥田瑛二の秘蔵っ子の面目躍如。

小野麻亜矢
in多摩川少女戦争

それまでもいくつかの映画で見かけているはずだったんだけど、本作での強烈な印象までちっとも気づかなかった自分を猛省。まず彼女の凄さはその面構え。きれいな長い黒髪は、女らしさよりも女の強さを感じさせ、いつも厳しく引締められた表情のカッコ良さにひたすら見とれる。そのスラリとした肢体、男ともタイ張る強さ。そのマニッシュな魅力はちょっとレズ的な場面を迎えてさらに妖しく光る。女囚さそりの梶芽衣子を思わせるほどの、女がホレる凛々しい美しさなのだ。

尾野真千子
inギプス

河瀬直美監督の長編デビュー作、「萌の朱雀」で見出された当地の地元っ子の彼女は、その後「EUREKA(ユリイカ)」で役所広司の妹役としてモノクロの中に清楚な姿を見せた。さらにその後、本作で佐伯日菜子というツワモノとわけあっての初主演。まるっこくてソフトな女の子ぶりが、上品な同性愛のエロティシズムを感じさせ、しかもこれはかなりの足フェチ映画。実は結構、彼女の転機となる作品になったのかもしれない。しかしそうしたワザとらしさもないあたりが、マイペースが似合う彼女らしさ。

香椎由宇
in「リンダ リンダ リンダ」

「ローレライ」はちょっとねえ。あまりに荒唐無稽にマンガチックだったからさあ。でもそれを納得させるだけのカンペキ美少女だから彼女が抜擢されたわけなんだけど、それだけにおにんぎょさんてきな感じは否めなかった。本作ではそんなクールビューティーをキャラの前提にしながらも、バンドへのアツい情熱を感じさせるヒロインを山下監督のオフビート感覚の中でバランス良く発揮し、“キレイだけどツマンナイ”女優ってイメージを何とかまぬがれた。ホント、美女だからねえ、大人になっていく今後の方が楽しみよね。

勝野雅奈恵
inあの、夏の日 とんでろ じいちゃん

勝野洋とキャシー中島のご息女である彼女は、目のやり場に困るようなナイスバディーに彫りの深いお顔立ち。小動物系の美少女が跋扈している中で、強烈な存在感を放つのである。その若い肌を真夏の陽光にさらし、リアルな汗をかく姿は、なかなかのスクリーン映え。若い女優をあられもない姿にするのが18番(!?)の大林監督の手によって、ナマツバもののお姿を披露してくれます。

加藤夏希
inTOKYO 10+01(イレブン)

それまでも何本か野心的で個性的な映画に顔を見せていた彼女なのだけど、どうも演技力が??のせいか、意欲は買ってもどうも琴線に触れてこなかった彼女。しかし本作の彼女はまさにひと皮むけ、美少女からセクシー美女に大成長。そのガンアクションのカッコ良さにホレボレし、黒光りしたミニのタイトをめくってあらわになった太ももにはレースバンド……ううう、鼻血モノではないか。改めて彼女の整いすぎるほどに整ったお顔や、バランスのとれたナイスバディに釘付けになってしまう。ナッキー、完璧!

カリーナ・ラム
in「恋の風景」

20代半ば過ぎの設定のキャリアウーマンで、美少女っていうには当たらないのかもしれないけど、そういう大人の女の過去や行き詰まりとともに、かつての恋人のフレッシュな恋愛を同時に見せることが出来る機微が、いやあ、女優なんだわねえ。なんかね、かつての佐野量子ちゃんみたいな風貌と雰囲気の愛らしさでね、それにそうした人生の哀愁を負わせたみたいな。愛らしさと深さ、ポエティックな魅力がバランス良く調和していて、なんともはや……胸をかきむしられるんだよなあ。

菅野美穂
inエコエコアザラク

これの彼女はまさしく完璧!紺サージのセーラー服、長い黒髪、白い陶磁器のような肌、猫のようなつり気味の、しかも大きな瞳。そして吉野公佳とのシーンで見せる、同性愛的なスリリングさ。主役の吉野公佳は美少女というより美女なので、菅野美穂のロリータ的な魅力が一層光る。これでだまされてしまう、可愛らしい声と喋りかたも要ポイント。清純派にも小悪魔にもなれる美少女界のクイーン!

in富江

年齢的には彼女にとってここあたりがギリギリの“美少女映画”なのだが、そのギリギリも実に上手く作用させる、男を破滅させる究極のファム・ファタル美少女を、カンペキに演じきっている。幼女から成長して目も眩む美少女へ、しかしその悪魔的な魅力、可愛らしい声から一転して地の底から響くような罵声を浴びせる恐ろしさ。天下一品の演技力と、天性の魔性の魅力が合わさった、彼女のために作られたかのようなキャラクター。続編の宝生舞も、当然のごとく彼女を凌駕することなどできっこないのである。

北浦愛
in「誰も知らない」

in「ウール100%」

「誰も知らない」で、あの柳楽君のけなげな妹を演じた彼女、あのカワイソウな少女像がそそられたマニアとしては、無防備な色香を振りまきまくる「ウール100% 」の彼女が同一人物だなんて、にわかには信じがたいのである。しかしそのギャップがイイ!大好きなお母さんを待って耐えまくっていた少女が一転、ぐしゃぐしゃの赤いニットからにょっきり伸びる白くしなやかな足で、無防備に駆け回るんだから、かなりヤバイ!そのボサボサ髪も、「誰も知らない」のストイックから解放されたようなコケティッシュを感じてドキドキしちゃうんだよなあ。

キム・ハヌル
inリメンバー・ミー

20年の時を超えて無線で交信するというおとぎ話。彼女演じるヒロインは、憧れの先輩に対してほとんどストーカーまがいの行動をとるような女の子なのだけれど、彼女の芯まで澄み切った、嘘のない美しさがそんなコワさを感じさせず、本当にピュアさをかもし出しているんだから、凄い。アイボリー系のロングスカートにスカーフを首に結んでいる、なんていうブリッコスタイルがすんなりハマるなんて、ちょっといない。韓国の女優は本当にハズれがないけれど、その中でも彼女は、こんなケガレのない美しさの女性がこの現代にいるのかと、本当に口アングリの美女で、一人の男性を思いつづけて独身を通してしまった、という今じゃ時代錯誤になりかねない設定も彼女のキャスティングなら納得できるぐらいなんである。

クアク・チミン
in「サマリア」

キム・ギドクが初めて女の子を、女の子同士を描いた映画、それに抜擢された少女たちは当然、タダモノではないのだっ。一見大人っぽくハスにかまえているように見える黒髪のロングヘアーがストイックな彼女は、そのけだるささえ迷う年頃である少女特有の揺らぎであり、その危なっかしさがまたたまらない色香なのだわー。死んでしまった大好きな友達を追っていく中で、どんどん艶っぽく女になってゆく、猫目がちの瞳とちょっとめくれたあまえたがりの唇の端が、たまらなく少女を感じさせて、うずく!

栗山千明
in死国

まさしく呪われた日本人形といった感じの、長く重たい黒髪と窮屈そうな筒型の和服姿がコワイくらいにハマッている彼女。その和風な顔立ちも、いろんなことを心の中に押し込めていそうで、この莎代里役は彼女以外には考えられない!しかし驚くべきことに、彼女は足の長い、八頭身型のスタイル抜群現代的美少女であることが「呪怨」にて判明!むむッ、侮れない!

黒澤優
in死者の学園祭

主演デビュー、「ISOLA 多重人格少女」では難しい役どころがこなしきれていないという印象もあって、あまり注目していなかったのだが、彼女の存在感を上手くキャラクターに反映させた本作では、鮮烈な印象を残すことに成功した。年上の、外国人教師との許されない恋と、妊娠までしてしまい、その命を自ら絶ってしまう、という暗い、そして美しい少女像を、短い出演場面の中に完璧に、強烈に、圧倒的に焼き付けた彼女。その血筋の良さ(黒澤明監督の孫)からも、映画のための女優。今後の飛躍を大いに期待したい。

黒須麻耶
in仮面学園

本当に八頭身(!)のスラリとした肢体ながら、そのはつらつとした伸びやかな笑顔に釘付け!スリット入りのミニスカートから伸びる素足のセクシーさにドギマギしつつも、ちょっとオチャメに身体をくねらせるしぐさがメチャ可愛くて。こういう、セクシーさと可愛さが同居したタイプの美少女は初めて。そのギャップがなんともはやこちらの胸をかきむしるのだッ!

ケディ・ティン
inナトゥ

ブラック・ビスケッツの新メンバーとして加入した彼女は、しかし演技もなかなかどうして。まあこの映画は一種の企画モノなので尺も短いし、それほどじっくりと演技を見られないのだがその中でもケディの一生懸命ぶりは実に好ましく、泣きのシーンで大粒の涙をこぼす彼女にグッときちゃうんである。最初の頃よりややふっくらとしたが、むしろギスギスとやせていた以前よりずっとチャーミング。涙から笑顔に変わった時の輝きが他の誰よりも愛らしい!

小西真奈美
in「阿弥陀堂だより」

「うつつ」でのハジけたOL役や、市川実日子と共演し、恋人と女友達の間でゆれる大人びた少女、「blue」ももちろん挙げたいが、それ以上に彼女の魅力がピンで開花したのはなんたってこの作品。哀しくないのに涙があふれて止まらない、ひどく幸福な本作。彼女は山の中に住む、声を失ってしまった心優しい少女を演じる。さらりとストレートの黒髪と、慎ましやかな口元、そして切れ長の瞳はいつも笑っていて、腰の張ったプロポーションが印象的。全編素晴らしいのだけれど、何といっても手術を受けることになった彼女が、仲良くしているおばあさんからの言葉に、真珠のような涙を一粒流して「ありがたいです」とボードに書くそのシーンである。美しい言葉と美しい涙、そして彼女の幸せな笑顔!

紺野あさ美
in「仔犬ダンの物語」

そりゃ映画自体はメタクソで、彼女の登場シーンもほんの一瞬、メンバーの中で一番出番が少ない!と文句をつけたくもなるのだけれど、その一瞬にきらめきを見た、と言いたい。そうでなければ、このメタクソの映画のどこも褒めるとこない(笑)。街路板を見上げて途方にくれている主人公、真生の肩をぽんと叩いて「どした?」ってな表情で彼女の顔を覗き込むあさ美ちゅわんのカワユサがッ。彼女はいちご大福みたい。ふくふくしてて甘酸っぱい感じ。ガラスケースに入れて連れて帰りたいッ!この濡れたような黒目がちの瞳がまた、イイんだよなあ。それこそ仔犬みたいで。

酒井若菜
in「恋の門」

赤ちゃんみたいなつやつやのお顔に、これもどこか赤ちゃんぽさを思わせるミルクっぽい巨乳が独特の官能を放つ彼女は、その実結構職人肌な演技をする女優さんだったりするのね。まだまだ固まらない可能性を秘める松田龍平と、ガッチリ固まってる才人、松尾スズキを相手に実に柔軟に受け止める彼女は実に頼もしいんだな。コスプレ姿はどれもカワイイけど、一番のお気に入りは最後に見せたコスプレ、あれは「銀河鉄道777」だっけ?……えーとキャラ名忘れた。男役をコスプレするのが絶妙にカワイイよねー。

佐藤江梨子
in「キューティーハニー」

もうストーリーなんてどうでもいいの。このサトエリハニーの超絶、奇跡的カワイさで、もうどーでもいいのッ!原作のイメージがありながら、ここまでサトエリハニーとしてハジけた彼女に拍手喝采。これだけの巨乳と手足の長いスタイルの良さで、ブリブリハニーがサムくなくほっんとうにカワユイのは奇蹟のアラワザでしょー。ファン垂涎のさまざまなコスプレも惜しげなく見せてくれて、ああッ、もうマジで鼻血ブー!

さとう珠緒
in自殺サークル

その名前の由来からも、絶対に映画で活躍すべき彼女は、その特徴的な発音の喋りも個性的で、いい子だよねーッて雰囲気が全身から出ている愛すべき女の子。スクリーン初お目見えの本作では、何とピンクの看護婦スタイルという鼻血モノのいでたちなんだからたまらない!不気味な病院の中にいるにはもったいないキュートなナースに陥落なのだ。

inピカレスク 人間失格


河村隆一の太宰治には思いっきり不満のあった本作だが、太宰の女たちを演じた女優は皆素晴らしかった。中でも最も太宰にとって運命的な女(と思わせるぐらいに素晴らしい)を演じる彼女。バラエティ系で見せる、どこか頭のネジが飛んだようなイメージとはまるで違う。育ちの良さと、それゆえの愚かさ、哀しさを、しっかり演じてくれる。濡れた瞳と頼りなげな半開きの唇が、実に官能的でこれまた意外。清純な女の子に見えながら、その実(結構年のいっている)しっかり女である彼女の魅力は、これからが本番なのだ。

里見遥子(白鳥さき)
in駅弁 EKIBEN

実際にAV界で活躍していた、白鳥さき時代の彼女。およそAVギャルというイメージとは程遠い、真に清純で愛らしい彼女は、このドキュメンタリースタイルの映画の中で、“ホンバン”の辛さに大きな瞳から涙をぼろぼろとこぼしながらも、見事な女優魂を見せてくれる。その登場から、女優に対する真摯な態度をリアルに見せてくれた彼女は、見事、AVギャルから女優へと転身するのである。

in若妻快楽レッスン 虜

AVギャル、白鳥さきから、女優、里見遥子になった彼女に出会えて本当に驚き、本当に嬉しい。その性格の良さから監督の誰もに愛されているらしい彼女は、本作でも彼女の魅力をとにかくあますところなく見せようとしているカメラに納得。彼女の愛くるしさはやはり、その黒目がちの瞳。その瞳をパチクリさせるだけで、もう80年代少女アイドル風。レズプレイをしようと、浴槽の中で年下の男の子を受け止めようと、その愛くるしい清純さを失わない驚異の女優。

真田麻垂美
in月とキャベツ

少女のまま死んでしまったヒバナとして鮮烈に登場した彼女は、まさしくあるひと夏、ふっと現れた永遠の少女としての儚い輝きを放つ。真っ白いワンピースに身を包み、月光を浴びて祈りをささげる彼女はまさしく天使がごとき。無垢で、汚れなく、憧れがそのまま愛に昇華する少女としての理想系。親しみやすい風貌の、ちょっと強引なムジャキなナマイキさが、切ない。

inきみのためにできること

「月とキャベツ」の時よりぐっと成長したキャラを演じる彼女。造り酒屋の看板娘である、しっかり者の元気な女の子だが、一途に彼を思いつづけるケナゲさがいとおしい。彼に会うため遠くから自転車を飛ばして会いに行ったりするのに、当の彼は年上の女にフラフラしているんだから、余計に切ない。しかし彼が最終的に彼女のもとに戻ってきたのは、その彼女の思いゆえ、でしょう。こんなカワイイ娘、泣かすなよ、もう。

佐野奈波
inあの、夏の日 とんでろ じいちゃん

主人公の少年、ボケタのお姉さん役として登場する彼女はかなりのチョイ出なのだけど、キラリと光る眼鏡に隠された、繊細で内気そうな、それでいて芯の強そうな感じが、役柄のクールさとのギャップで、ちょっと忘れられない。まだまだ未知数なのだけど、この映画の主題歌もまかされている彼女は、今後の大林映画への登板をぜひとも期待したいところ。第二の柴山智佳を目指せ!

沢尻エリカ
in「問題のない私たち」

この作品ではヒロインの黒川芽以や、そのヒロインと友達になるいじめられっ子の美波など、個性的な美少女が目白押しで作品の重さと反してかなりの目の保養になるのだけれど、その中でも最も有望株と思えるのがこのコ。コケティッシュとはまさにこのこと!といった小作りな、小悪魔的美貌、イジワルな女王様がゾクゾクするほど似合ってて、彼女が大人の女になるのが空恐ろしいほど。そうそうカンタンに改心しちゃ、つまんないわと思っちゃうくらいなんである。

シティチャイ・クワンチャイル
inWiLD ZERO

バカばっかな痛快ロケンロール&ゾンビ&大爆発ムービーで一人花を添える可憐な少女、トビオを演じる、監督曰く「(ロケ地のタイの)パブでナンパした」彼女。劇中では「クライング・ゲーム」よろしく、“実は男だった”!な役柄だが、実際は!?ナゾ。舞台は日本の設定なので彼女も日本の美少女っつーことだがそういうことなのでセリフはほとんど、彼女のお相手の名前を呼ぶ「エース」のみ。でもまたそこがつつましやかでかわいらしい。膝丈のパンツから頼りなさげに伸びる細い脛、これまた細そうな揺れる髪の毛と語る目にエースならずともノックアウト!

スー・チー
inゴージャス

いやあ、本当にココロときめいてしまいました、彼女には。「夢翔ける人 色情男女」の時にもカワイイなあとは思っていたけれど、彼女のカワユさ、本作品で大爆発!いわゆるファニー・フェイスがたまらない。離れた目も、上唇の方がたっぷりしたアンバランスさも、ひとときもじっとしていないその表情と動作も、もう全てがキュート、キュート、キュート!無邪気でピュアで無条件に人を幸せにしてしまう、本当に天使のような女の子なのだ!

須藤温子
in「なごり雪」

舞台挨拶の写真などで見ると、ちゃんと現代の女の子なのに、大林映画に出ると、誰もが不思議なほど大林映画の少女になる。彼女はその中でも奇跡的なまでの可憐さと清楚をふりまいてくれる。雪子、という名前そのままの無垢さで中学生も無理なくこなし、古い発音、不器用なまでに純粋な発音がよく似合ってる。“大林映画の少女”を脱してからの彼女がどんな顔を見せてくれるのかが楽しみ。

関めぐみ
in「8月のクリスマス」

正直、デビューの「恋は五・七・五!」ではぎこちなさばかりが目についちゃって、アレだったんだけど、これぞ、デビューから映画女優を観ていく醍醐味なんである。その後の本作、そして「ハチミツとクローバー」「素敵な夜、ボクにください」、と見るたびに魅力的になってくる。ガチガチに形から入ったのが、ふと見せる隙にドキッとさせるほど、どんどん、余裕を勝ち得るんである。こういうの、映画ファンにとって本当に嬉しいのよー。

ソ・ウォン
in「悪い男」

鬼才、キム・ギドク衝撃の傑作。このヒロインには、韓国映画界にははいて捨てるほどいる美人女優、ってだけでは通用しないのだ。しかしこの子もメッチャ可愛いんだけど!だから、辛い。見てて辛い。何も知らずに恋人と過ごしていた時には気づかなかったはかなさがある。繊細な顔の作りもそうだけど、身体全体をこわばらせながらムリヤリ脱がされたその身体も薄くって、はかなくって、切なくて……。どう考えても理不尽な状態に置かれながら、妖艶な娼婦となっていく彼女に、女として怒んなくっちゃダメ!と思いながら、見とれてしまいさえし……こんな役を演じることが出来るということ、絶対日本の女優たち、くやしがるべきだよね!

平愛梨
in棒たおし!

「ダブルス」では作品自体がノーサンキューだったので、彼女の魅力も今ひとつ伝わらなかったのだけれど、この本作は、あ、でもこの作品も決して完全OKってわけじゃないのだけれど、こと彼女に関しては、こんなにイイとは思わなくてビックリ仰天。なんたってあの三浦友和と不倫をしている女子高生、というのを、全く無理なく、少女ならではのほのかな色気さえ醸し出して体現するというのが素晴らしい。家庭に恵まれていないというその寂しさが、ますますその刹那の色気、そしてオーラを倍化させ、この子はあなどれん!こんなオジサマと関係を持ちながらも、幼なじみの男の子と交わすキスは初々しく、汚れをまるで感じさせず、そして矛盾も感じさせないこの子は、す、凄い!

高橋真唯
inシムソンズ


「妖怪大戦争」で美少女リストにあげていたのに、更新を怠っていた間に彼女の美少女っぷりを真に叩きつける本作が出てきてしまったのだったっ!ただただカワイイだけの「妖怪……」から、「メガネを外すと実は美少女」というベタな設定さえも黙らせてしまうほどの可憐な美少女は、シブ好みのキャラがハマってしまうような奥深さも持つミステリアス美少女。素の彼女は既に、ビリビリするほどの妖艶な雰囲気と、やはりミステリアスな寄せ付けなさを見せる、いやこれが意外に天然ボケ?こりゃー、今後が楽しみな器だっ。

高橋マリ子
in世界の終わりという名の雑貨店

以前ならば重い紺サージの制服に、まったりとしたドンくさい体型の女の子がカワユイものだったけれど、もはやそんな幸福な時代は過ぎ去った。現代の映画の中に生きる女の子たちは、すんなりと長すぎる手足をもてあまし気味にするのと同じように、未成熟の中で偏って成熟してしまった内面の感情をももてあましているのだ。ファッショナブルな格好で武装し、折れそうな足首にピンクのトウシューズを履いてくるくる踊りまわるヒロイン、胡摩。彼女を演じる高橋マリ子は、ナレーションで聞かせる頼りなげに揺れる声もまた、そんな少女期のゆらめきを感じさせてくれる。

滝裕可里
in「十七歳」

本作でナレーションも担当している彼女は、そのうわずったような声の高さと、台詞回しも不器用なのだけれど、そこがいかにも少女映画らしく、初々しい。この現代においてここまでスレていないというのはある意味リアリティに欠けるほど。しっかりとした足取りで、まっすぐ前を向いて歩く気丈さと、演技はヘタでも、台詞のないときの佇まいに言葉なき言葉のを感じさせる存在感があり、これは意外に大器の予感?

竹内結子
inイノセントワールド

映画的魅力に満ちた、青森龍飛岬のロケーションが素晴らしい下山天監督の秀作。後にNHKの朝ドラで愛くるしい笑顔をふりまいて人気者になるとは俄かに信じがたいほど、本作での彼女は終始不機嫌な顔をしているのだが、そんな顔でも頭では冷めているという感じのクールさが不思議と好感度大。少女は不機嫌な季節、しかし不機嫌な少女はなぜかとても魅力的なのだ。

唯野未歩子
in「さゞなみ」

少女という年ではないんだけど、でも本当に彼女は少女そのままの可憐さ。ベリーショートの髪が凄く似合ってて、静謐な中にひっそりと滴らせるような声が、本当に本当に可愛い。でも彼女はトラウマを抱えてて、突然ぱたりと、これまた詩的に静かに倒れてしまったりする。そこがまたいい。彼に会うために初めて買ったと思しき口紅を塗る練習をしたり、せいいっぱいのおしゃれのワンピースで自転車を走らせたり、言葉は全然ないのに、思いを抑えられないこの切なさに胸をかきむしられる。訪ねてきた男に呆然とした“全身の表情”、正座の美しさ、何も言わずとも判ってくれる母親とのやりとり、すべてがあまりにもたまらない。

橘実里
in「純愛譜」

インターネットの美少女覗きサイトの「靴を履いた朝子」を演じる、日付変更線の上で死ぬことを夢見る彩。どちらもはかない少女だけれど、朝子の履く、赤いスパンコールが輝く靴は生のきらめき。それを欲する彩は死から拒まれ、生へと歩き出す。……インターネットが介在する刹那的な生と死、そして奇跡のような出会いとこれからの恋愛を、精神的世界の中で見つめる大役でデビュー、気負わず自然体で体現した。古きよき日本家屋の縁側でうたた寝する姿や、自転車で疾走する軽やかさが実に詩的。その後の「マッスルヒート」では一転、エンタメ映画のくっきり演技を要求され、見事に応えた有望株。唇の存在感ときれいな発音が魅力。

多部未華子
in「ルート225」

独特なんだよね。言ってしまえば、美少女というにはちょっと当たらないかも。でも、そのガンコなまでの意志の強さを感じさせる楕円形の瞳と引き結んだ唇が、実に少女なんだよなあ。で、それがそのまま、“まるで奈良美智の絵の女の子を実写にしたみたい”という感慨につながるんである。奈良氏の画にあるような底知れなさが、彼女にもあるような気がしてならない。まだそれは、隠れたままだけれども。

チャン・ツィイー
inグリーン・デスティニー

あまりにも、あまりにも突然現れた究極の、そして才能ある美少女にドギモを抜かれた!この作品自体も希代の傑作なのだが、その中において、全くの新人ながら、一番に目を奪われてしまう、そのたおやかな美少女ぶりと、そして凄まじいマーシャル・アーツのしかしとてつもなく華麗な美しさ。これまた筆舌モノに美しいミシェル・ヨーと姉妹関係になるという鼻血もんの展開も嬉しく、そのふたりの対決は凄まじくもこの上なく美しい。小さな唇を小さな紙でおさえるしぐさ、絹糸のような髪を梳る様子、そして野卑な(これがカッコイイ!)盗賊役チャン・チェンと激しい恋に落ちる様子でさえも、とにかくこれぞ美少女よ!と快哉をあげたくなる決定版!

in初恋のきた道

「グリーン・デスティニー」と同時期に公開され、こちらがデビュー作である本作で、彼女の魅力はただ事じゃなく大爆発している。彼女のために作られたといっても過言ではない、一種アイドル映画のような趣すらある本作は、ともかく彼女の美少女ぶりを一瞬も見逃すまいとしているかのよう。「グリーン・デスティニー」のプライドの高い美少女とは打って変わって、田舎の純朴な、料理に愛情を込める娘さんを実に実に初々しく演じている彼女。それは顔の美しさのみならず、例えば、思いを寄せる男性が自分の名前を聞いたことを知って、かすかに揺れる後姿の肩などにもあらわれていて、まさしく全身美少女、なのだ。彼女のあまりにもあまりにも純粋で一途な思いが、さらにその美しさを増加させている。実にシンプルな、そしてピュアな恋愛物語。

チュルパン・ハマートヴァ
inルナ・パパ

もうすでにこのコーナーにおける第一の条件でハネられてしまうはず(ロシア女優)なのだが、だってだってだって、あんまりカワイイんだもんんん!というわけで特別枠。いやはや、ちょっと、本当に久しぶりにこんな本格的な、ホンモノの、奇跡的な、美少女が、それもこんな突然に現れて、ああ、私はココロの準備が……。10代の頃の、ホントに可愛かった宮沢りえ嬢をほうふつとさせる、日本人にも親しみやすい小作りな美少女。江戸っ子のチャキチャキ娘のように元気いっぱい、見知らぬ男の子供を身ごもっても、実にポジティブ、嬉しそうに父親探しに家族もろとも巻き込んでゆく。全身バネのようにひとときもじっとしていない。中央アジアのほこりっぽくも不思議に美しいジプシーの街の情景を駆け抜けてゆく彼女、久しぶりの御伽話系美少女だッ!

inツバル

「ルナ・パパ」でいっきなり目の前に現れた彼女にすっかり心奪われたが、さらにさらに美少女度を増して、というか、「ルナ・パパ」ではとにかく元気いっぱいの女の子、という印象だったのが、本作ではまず、美少女、心奪われる女の子、という設定だから、その天上の美しさたるや!まさしく天使のごとき、しかもそれだけではなく、キュートで愛くるしい魅力も満開なのだ。御伽噺系美少女はここでもそうで、このサイレント映画のような、童話のような、なんとも言いがたいカラフルセピアな物語の中で、これまた純真青年系のドニ・ラヴァンと鉄壁のコンビで、完璧なファンタジック映画を魅せてくれる。本作での彼女は、まるでやわらかい陶磁器のようなあらわなヌードは見せてくれるわ、ミニのワンピースからすらりとあらわれるとんでもない美脚だわ、と、ただの美少女女優でないことを、実にサラッと見せてくれるのだ。実際、実は24くらいだそうだし……(うっそお!)。ああそれと!彼女のしなやかに弓のような曲線を描くうなじがまた、絶品なんだ!

※注目美少女:チョン・ジヒョン
inイルマーレ

声優という仕事をもっているのだし、年齢的にも少女というにはあたらないのだが、あんまり美しいので思わず入れてしまう。ハズれのない韓国女優の中でも、まさしくかっんぺきと言っていい美女。岩井俊二のごときロマンティシズムあふれるこれまた唖然とする美しい映像の中に、ゆるやかなウェーブのかかった長くて美しい髪を揺らして存在している彼女。スー・チーをほうふつとさせるアンバランスなファニーさをも持つ点でも完璧さが増加している。

in「猟奇的な彼女」

そして!美女だった「イルマーレ」から順序を逆にして、完璧な美少女として大爆発した本作の彼女ときたら、もう最高。まさかあの清楚な美女が爆裂キュートな美少女をやるなんて、思わないよなあ。酒飲んでゲロ吐いても、男をボコボコにしても、そのニッコリスマイルですべてを許せてしまうのだから。口癖の「ぶっ殺されたい?」という時のオラオラ!という表情から可愛いとは、タダモノじゃない。酒が入るとふかーいトラウマが顔を出して、突然泣き出すその様変わりの表情がまた何とも言えずベリーキュート。

つぐみ
in月光の囁き

真っ黒な長い黒髪と吸い付くような白い肌、まさしく美少女を王道で行く彼女。足フェチ映画なので今風な短いスカートの制服も功を奏し、しかも少女特有の丸っこい足がよけいにソソられる。あらわな姿も辞さない女優根性を見よ!「ねじ式」のもっきり屋の少女役での乳首をいじくられる姿も要チェック。

※注目美少女:遠野小春
in援助交際撲滅運動

エンコウ少女たちの元締めとなる少女を演じる彼女。最近は若い女優がヌいだり、カラミシーンを演じたりするぐらいでは、もはや驚かない時代になってしまい、ちょっとそのあたりは嘆かわしいと思わなくもないのだが、つまりはその上で、いかにそのシーンが魅力的に演じられる女優なのかというあたりが勝負。彼女はソウイウ場のロリータアイドルという経歴を持つらしいが、さすがそうした場数を踏んでいるだけあって、その道のプロ。ヌードもカラミも見せ方がうまく、下品にならない程度に美しい。バービー人形のようなヘアスタイルにメイクも映えるほどくっきりとした顔つきで、かなり美少女度も高い。何といっても、この年頃の子には珍しく、発音がつぶれていなくて、キレイな日本語だったのがポイント高い。

遠山景織子
inCHAKA(チャカ2)

これは作品自体が相当な掘り出し物である。タイトルのB級さからは想像も出来ない詩情豊かな作品。かの遠山景織子嬢は、いまだに薄幸の美少女役が来る、と自嘲気味におっしゃってたが、実際はもはや大人の女性になってしまったからこその、どこかアンバランスに少女の風体をしているこの透子のような役がピタリとハマるのだ。透子、透明な、子。消え入るようなイメージ。演じる遠山景織子ははかなさと危うさを併せ持つような、どこか薄い剃刀を思わせる。いでたちは少女そのままながら、危険な匂いのするヤクザに惹かれてゆく。それは彼の中にある少年性に対する母性本能でもあり、やはり大人の女性の、少女、なのだ。

※注目美少女:長澤まさみ
in「ロボコン」

セカチューですっかりブレイクしちゃった彼女、でも絶対絶対、この「ロボコン」なんだってばッ!それまでも映画の中で順調に成長してきた彼女だけれど、何たって初主演のコレ。この作品以外はなんでだか暗めの役が多いのが何でッ!と思うほど、キラキラに生のエネルギーを発散させる彼女が、もー、なんて素晴らしくカワイイことか。この200パーセント全開の笑顔を見よ!ああこんな娘が欲しい、世の親ごさんは絶対、そう思うはず。

成海璃子
in「雨の町」

恐るべき少女。久々にそんな存在に遭遇した。劇中では小学生を演じている彼女、実際も中学生になりたて。しかしそんな年には到底思えない。大人っぽいとか、そんなレベルを超えている。可愛いとか、そんなレベルでも語れない。演技が上手いとか下手とか、そんなレベルですらないのだ。オーラ、存在感、どの言葉も彼女をとらえきれない。成海璃子という女優が、子役で潰されるような年齢ではなく、そして大人を脅かすような幼さを残したこの時に出てきてくれたことを、神に感謝したい。

派谷恵美
in非・バランス

小学校の時にいじめられたトラウマで、中学校では「クールに生きていく。友達を作らない」という誓いを立てるヒロイン、チアキ。このキャラの設定自体にもはやほろ苦いシンパシイを感じるのだが、彼女を演じる派谷恵美が、体ばかりがひょろひょろと成長してしまった、骨の細い頼りなげな少女でハマっている。彼女がこうしたスレンダースタイルの少女像を私に認めさせた最初の女の子。オカマの菊ちゃんとの親友関係の純粋さも最高で、2001年度のベストムービーのひとつ。

葉月螢
in京極真珠

inすけべてんこもり

in天使の楽園

ピンクを主なフィールドにしている女優さんでありながら、不潔さ、イヤラシさを全く感じさせない希有な彼女。女子高生を演じても、人妻を演じても、どこか現代という時間を超越した、可憐な百合の花のように清楚なのである。もちろんあらわなヌードも辞さないのだけれど、その肌は吸い付くようにきめ細かく真っ白で、紅潮すると頬はピンクにそまり、同じ女性ながらなんだかドキドキしてしまうのである。そしてそのニュートラルな語り口も、一度ハマったらやめられない。「天使の楽園」はゲイ映画なので、彼女は珍しくカラミの殆どない、普通の働く女性の役。これもまた新鮮で魅力的。

初音映莉子
inうずまき

こんな、かつての角川映画に生息していたような清楚な少女がまだ存在しているとは!と全く目を疑ってしまった。紺サージの制服とつややかな黒髪が、その色白の肌に映えること!初々しいという言葉が非常にポジティブに響く、少女が少女としてだけ存在する事の素晴らしさを久々に感じさせてくれた彼女。かつての原田知世や薬師丸ひろ子のデビュー時がやはりそうした少女ぶりで魅了してくれた事を思い出すにつけ、彼女のこれからの成長が非常に楽しみなんである。

原田夏希
inココニイルコト

ダブルスコアのダーリンを持つ幼妻、という辺りで既にヒットなのだが、それを演じる彼女は、またそのツボを満足させてくれるかわいらしさで、一番のポイントはその語りの可愛らしさ!じっと耳をすませたくなるプリティ・ボイス。お兄ちゃんを心配する妹、という図式もイイんだなあ。

伴杏里
in「約三十の嘘」

演技達者なベテランの中で、彼女だけがたどたどしいフレッシュな魅力をふりまき、男たちを、そして観客をもメロメロにさせてしまうんである。それとアンバランスな巨乳がまたまぶしく、まさか彼女がすべてを出し抜いた一級の詐欺師とは!という大穴が、だからこそダイナマイト級に効果バツグン。あの初々しさこそが武器だったのだというショックとともに、こんなミルキーな子になら騙されても仕方ないよなあ、もう。

ハン・ヨルム
in「サマリア」

天才、キム・ギドクが見出した、カンペキに完成された少女であり、女であり、小悪魔。実際の年齢はシッカリいってるくせに、このベビーフェイスと無邪気なキャラで親友のヨジンさえとりこにしてしまうチャームは、オネエサマがたのちょいレズ気分をも十分に満足させてしまうプロ級のロリータ。自分の役回りをきっちりと抑えて強い印象を植えつけ死んでゆき、その後もその存在感で作品を支配し続ける彼女に、世の甘ったれた少女女優たちは大いに学ぶがいい!

in「弓」

しかも彼女ときたら、あのギドク監督に連投させやがった!今度はピンの少女として、「サマリア」以上に神聖を持って降臨した。「サマリア」では少女らしくにぎやかにしゃべりまくっていた彼女が、ここでは笑顔の下に沈黙を宿し、彼女を崇める老人のために、純潔を守るんである。そしてそれが破られた時……ああ、こんな神話があっていいのか!

ビビアン・スー
in君を見つけた25時

スクリーンでの彼女を初めて見た「殺し屋と嘘つき娘」では、彼女のはつらつとしたチャーミングさが封じ込められていて残念だったが、ここではとにかくこれぞビビアン!という魅力が堪能できる。もおお、とにかく可愛いかわいいカワイイ!その濡れたように光った唇、花が咲きほころぶようにこぼれる笑顔、ひとときもじっとしていられないように動く肢体。登場シーンの、シーツをまとった姿や、トニー・レオンを誘惑するタオル姿のさわやかなお色気もまたそそられる、少女と女を軽やかに行き来するさまがヴィヴィット!

広末涼子
in20世紀ノスタルジア

とにかくヒロスエの可愛さにボーゼンの一作。監督の原將人が「彼女は女優菩薩だ」と絶賛したのも納得の、風変わりなストーリーにもしっくり映える、そのあまりにもスクリーン映えする天性の映画女優の誕生にドキドキ。中学生時代のあどけない彼女の姿も見られる、お宝的な作品でもあるのだ。

深田恭子
in死者の学園祭

20世紀最後の美少女女優初の主演映画は、薬師丸ひろ子、原田知世らがたどってきたミステリ映画という正統派。決してその少女そのものにのめり込まず、客観的な視点の中に、少女たちを置き、彼女らを輝かせる篠原哲雄監督の職人的手腕。その中で彼女は一生懸命な感じが実に好ましく可愛らしい。年上の男性(教師)に思いを寄せるというあたりもかつての薬師丸、原田をほうふつとさせ、彼女の幼いキスに加藤雅也扮する教師がもう一度優しく応えてやる、なんていう少女映画ならではの詩情豊かな場面がイイ。彼女の力は、目。その細かいまつげに縁取られたつぶらな瞳で、しかも涙をいっぱいにたたえて見つめられたら、もうかなうわけがないんである。

福井裕佳梨
in多摩川少女戦争

実に掘り出し物の少女映画の本作に置いて、最も少女らしい魅力で魅了してくれるのが彼女。マンガチックでロリなキャラを実に的確に、メリハリきかせて演じてて、実はこれがかなり演技派かも?と思わせる。セーラームーンみたいなヘアスタイルとなま足バーンにすっかり釘付け。くるくる変わるきゃわいい表情に、もうおねーさん、すっかり降参です。

藤谷文子
in式日

彼女が原作者でもあるこの作品の藤谷文子には、打ちのめされた。凄い女の子、としか言いようがない。少なくともこのスクリーンの中の彼女は凄い、本当に凄い。キテレツながらも洗練されたファッションの中におびえた心を閉じ込めて、恋愛をするより以前にまず母親との関係、自己の確立に苦しんでいるのは、非常に少女の痛ましさを感じさせる。それでいてたった一人のカントクの前ではコケティッシュで、翻弄させて、弱くて、強くて、猫のようにするりするりと捕まらない。その存在感のあるファニーフェイス、外見のみならず内面もくるくると変わる揺れる少女性、別格のところに置いておきたい、凄い女の子。

ペ・ドゥナ
in「ほえる犬は噛まない」

とにかく完璧美人をゾロゾロ輩出している韓国映画界の中で、彼女だけがとっても庶民的なファニー・フェイス。でも200パーセント、恐ろしくカワイイ。うう、やはり韓国美少女界は、鉄壁!マンガみたいにでっかい目と、揺れるショートカットが本当に子猫みたいに愛くるしくって、しかもちょっとナマイキそうなところもまた、イイんである。生活感がありながら、マンガっぽいところがあったり、案外複雑な要素が混在しているところが、彼女のひとことでは言い切れない魅力なのかも。おデブなブスっ子と親友(でも、めちゃめちゃいい友達!)、というのがイヤミにならないところが素晴らしいのね。

星井七瀬
in「シムソンズ」

「フライ,ダディ,フライ」で父親が溺愛するのも納得のカワイイ娘を演じた七瀬ちゃんだが、やはり「なっちゃん」のイメージを引きずる、子役からのおもはゆさをぬぐいきれなかった。本作ではテキトーな気分で始めてしまったカーリングに、進路や友情、親の期待などの間で揺れ動きながら打ち込む少女が、その持ち前の100パーセント邪気ナッシングの愛らしさで文句なし!一方で、初めて見せるしたたかささえチャーミングに見せつつ、全力投球するピュアさ(これぞ彼女の魅力!)がバッツグンさあ。

前田綾花
in 夢なら醒めて……


「閉じる日」は作品自体がかなり??だったものの、彼女の不機嫌な少女っぷりはかなりのツボだった。で、本作では、綾花から前田綾花になり、そしてピンの主役で、あの大森南朋を向こうにしての堂々たる主役っぷり。彼女は一見、可憐でロリな美少女に見えながら、本作で妻帯者の男に思いを寄せるのが似合うような、どこか背伸びした女の部分を違和感なく見せてくる。ぽってりとした唇がその総てを語っている。可憐でいながら、ふてぶてしいような独特の存在感。目がすわっている。

松田一沙
inパコダテ人

「リリイ・シュシュのすべて」の壮絶なイジメッコも勿論凄かったのだが、かの作品では他の美少女にすっかり目がいっていたので、確かに可愛かった彼女に気づかなかったというていたらく。本作では妹役の>宮崎あおいちゃんと実際にも本当に仲がいいというのもナットクの仲良し姉妹ぶりがほほえましい。そのもしゃもしゃの頭とキテレツなファッションがハデめの整った顔に実に似合っていて、ぱあっと花が咲いた様。これは将来相当美女になる、と思わせる華のある美少女。演技力もマル。

真野きりな
inBULLET BALLET バレット・バレエ

かの塚本晋也監督の渾身の力のこもった大傑作で鮮烈なミューズとして降臨した彼女。そのパンキッシュないでたちと、射るような視線、まさしく生まれながらのファム・ファタルぶりに全身電気に打たれるようなほどの衝撃度。小動物系美少女が多い昨今では(それも大好きだけど)珍しいシャープで個性的な顔立ちとスレンダーな肢体が、強さと弱さを共存させる危うさもたまらない。俳優、塚本晋也の色気(!)に拮抗するその存在感!

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哀川翔、村上淳、根津甚八、真野きりなの主たる四人が見せるコラボレーションがバツグン、男同士、男女、共に醸しだされる微妙な愛情が素晴らしい、後から思うほどに良くなってくる傑作。「生き返った死体」であり、根津甚八扮する「自分を殺しかけた男の情婦」であり、その男に対して「この左目はあなただけしか見ない。この眼帯をしている限り、あなたのことを意識し続ける」と言って常に眼帯をしている謎の女。この全ての設定にしびれ、それがしっくりはまる彼女のミステリアスさにひれ伏す思い。この若さで、愛人でもなく恋人でもない、情婦を演じられるのはさすが。

inスリ

天才的スリの原田芳雄の娘分として、華麗なスリテクを見せる彼女だが、父親?思いで、保健所で捨てられる犬に涙する、実はかなりまっとうな少女。スリの現場で見せるカリスマ的な存在感はそのままながら、好きな男と狂暴な兄、情けないけど大好きな義父との間で揺れ動く少女を、こちらの胸が痛くなるほどの、ギリギリのテンションで演じていて、圧巻。強がって、泣き出しそうな顔をしている彼女に降参なのである。

真帆
inいちばん美しい夏

この映画の中で少女自身として、そして女優としての成長を刻み付けた彼女。キンパツの、いかにもコギャルのイヤな喋り方をする女の子から、どこか懐かしい日本の夏、そのひと夏の経験でぐんと成長し、浴衣の似合う、優しい喋り方をする、彼女の奥に眠っていたかわいらしい女の子があらわれてくるラストには、その物語のエンディングの感慨とともに彼女の変身ぶりに純粋に感動。

宮崎あおい
inEUREKA(ユリイカ)

台詞のない、まなざしだけで、たたずまいだけでその思いを明確に伝える的確な演技力にまず脱帽。「あの、夏の日 とんでろ じいちゃん」でも印象的な役柄だったが、こんな演技派少女だったとは思いもよらなかった。まだまだ幼さの方を強く感じる本作では、その少女としてのまなざしは、例え殴られても、大好きなお兄ちゃんを信じる気持ちにまっすぐ向けられている。お兄ちゃんを演じる、実兄である宮崎将がまた彼女とソックリであるだけに、そのまっすぐなおにいちゃんへの気持ちがますます切なく感じられる。

in害虫

この演技派女優が幼い少女としてではなく、そこに性や恋のからんだ思春期の少女像を演じることになる本作によって、その実力をよりハッキリと指し示した。恋の相手が田辺誠一で、しかも彼とのシーンで並々ならぬ色香を感じさせるところなど、やはり普通の少女女優ではない。その長い髪と棒っきれのようにきゃしゃな手足が、母親の恋人すらもまどわす。そしてあいかわらずその語るまなざしは強力である。これがなければ、本作は成立しなかっただろう。

三輪明日美
inうずまき

ヒロイン、初音映莉子の親友として登場する彼女は、映莉子嬢がほんにゃりとした素朴な可愛さであるのに対し、端正な目鼻立ちの正統派の美少女ぶりが際立つ。ボーイッシュなショートカットも、少女らしい初々しさを充分に感じさせ、実に良く似合う。とにかくかわいい。そのひとことに尽きる。本作でのこの美少女コンビは、実にぜいたくな画である。

in死びとの恋わずらい

最初っからノロワレ系であった姉、ひとみと違って、それまでは単純にカワイイ子を演じてきた彼女が、本来の演技力と色香を発揮した点が、作品そのもののイマイチ度を補ってくれる。男の子への募る思いがゆえに魔にとらわれてしまう彼女は、本来真面目な優等生であるだけに、とりつかれ、乱れると息をのむ美しさへと豹変する。「あなたのことが好きで、好きで、好きで……」とムリに笑顔を作りながら呪われた呪文を繰り返す彼女。この子にならとり殺されてもいい、と思うほどである。

in「17才」

さまざまな映画に出演している中でも、明日美ちゃんが最も、そして10代として、独身として(!)最後のキラメキを存分に発揮している、と思われるのが本作。脚本、主演の猪俣ユキ嬢と共に彼女も企画に参加しているという熱の入れようの本作は、他のどのティーン映画よりもリリカルと生々しさが上手く共存したセンスのいい佳作に仕上がっており、その中での明日美ちゃんはヒマワリのような笑顔の可愛さと、女の子との同志的なカッコ良さと、そして揺れる不安と、とにかく少女の魅力のすべて、100パーセントを見せてくれるのだ。丈を短めにしたセーラー服のすそから見える素肌のエロティシズム、すっきりとした紺のハイソにぼっこりとしたスニーカー姿がキュート。若い肌の美しさを大切にしたすっぴん風メイクも好感度大。

みれいゆ
inピーピー兄弟

フランス語のような響きの名前がまず、印象的に飛び込んできて、その柔らかで可愛らしい響きの大阪弁は、池脇千鶴ちゃんを思い起こさせ、どこか愁いをおびた大人っぽさが痛々しい美しさで目を引く。足の悪い少女、親に先立たれた少女、そんな不幸の中で懸命に、けなげに生きていこうとし、さらにはダメ男を支えもするその気丈さが、露を含んだようなその瞳に凝縮されている。いい。実にいい。

村石千春
in「くりいむレモン」

「プッシーキャット大作戦」でも太ももあらわな悲運の海女、というマニアックなエロでかなーり釘付けにされたけど、それを受けての初主演のコレだよねー、やっぱり!伝説のアダルトアニメの映画化といえど、エロシーンは上品に処理されており、だからこそ逆に、内面からにじみ出る彼女の初々しいエロに気持ちがざわざわ鳴るんである。やっぱりあのもの言いたげな、ヤバい半開きの唇でしょー。実に吸いたくなる唇だもん。ブルマー姿で保健室で寝てたりと、絶妙に少女エロを繰り出してきて、そして何たってお兄ちゃんとの×××!ああ、水橋研二と替わりてー!

本仮屋ユイカ
in「スウィングガールズ」

ヒロインの上野樹里はじめ、美少女ゾロゾロ出てくる作品だけど、一番好みなのはやっぱこのどっかオタク系心をそそられるキャラの彼女なんである。メガネに膝丈スカート、肺活量が自慢、最初のシーンで「出来る楽器は?」と聞かれ、縦笛を手にどこか恥ずかしげに、でもニッコリと笑うその登場シーンから、ああ、好きだわー!彼女に関しては、この関口さんというキャラ自体が好きなのかもしれない。ローティーンの頃から教育テレビに出てたの見てたけど、別にそそられなかったもんなあ(いや、ロリコンの範疇か、それは……でも同じ教育テレビ組なら、やっぱ大沢あかね嬢の方だったしさ)。

yuma
in千年旅人

美少女と言うにはちょっと当たらない、本当に普通の顔立ちが返って今時珍しい、好ましい彼女。真っ黒な髪とふくよかな頬、いつもにこにこ笑ってる、いつもにこにこ歌ってる、汚れなき少女。しかしこの絶海の孤島で絶望的なほどの孤独を抱えている彼女が時々見せる翳りのある表情が、時々ドキッとするほど美しいのだ。なによりその、美しい日本語の発音が素晴らしい。

湯川潮音
in「リンダ リンダ リンダ」

思いっきりワキ役でありながら、そのほんわりとした存在感でまず印象を残し、何より学祭の本番に遅刻するメインバンドのつなぎでステージに立って聞かせる天使の歌声で、えー!何この子、ナニモノ!?うっそお!と驚かせる、本業はソプラニストの彼女。あやうく韓国のダイナマイト、ペ・ドゥナを食っちまうところだったよ……美少女女優としてではなく、歌姫としてのキラメキで観客の心を奪った彼女。もー、絶対、CD買いに行きますっ。

※注目美少女:リー・カンイ
in最愛の夏

目の見えない両親とも、知的障害を持つ弟とも、なんの壁もなく接する明るい女の子。哀しい出来事がいろいろ起こる、忘れられない夏を、生き生きと駆け抜ける彼女は、そのひと夏で少女から大人の女性へと成長する。ストーリーは辛口だけれど、彼女の、満点の笑顔とはつらつとした肢体が暗くなるのを回避。このヒマワリのように笑う彼女が可愛くって、それだけでも見る価値アリ。

渡辺智江
inだれも知らない夏の空

いしのだなつよ演じるナツのお姉さん、トモとして登場する彼女もプロのミュージシャン。実際は他人なのに、その素朴な雰囲気もあいまってナツ役のいしのだなつよと本当に姉妹のようで、二人楽しげにセッションする様などとても微笑ましく可愛らしい。“ポッポちゃん”などという芸名で全国行脚するたくましいポッポちゃんは、しかし親と妹思いの切ないお姉さんでもあるのだ。小さな島で汚れなく育ったピュアさは妹とそのままながら、少しだけ大人になってしまった少女の美しさが切ない。